新年度予算案は、さいたま市を国内外に売り込むための“イベントが満載”のものとなっています。「ツールド・フランスさいたまクリテリウム」「さいたま国際マラソン」「さいたまトリエンナーレ（国際芸術祭）」の開催、「世界盆栽大会」の準備などオンパレード。予算総額は約11億3590万円です。市民からは「多額の税金を使ってやる必要があるのか」という疑問の声も上がっています。
　市民税は16億円増収ですが、所得は微増、むしろ4人家族では13万円の増税になっているため、生活は苦しくなっているのが現実です。そのうえ高齢者の福祉は予算削減されています。65歳以上で新たに在宅重度介護(介護度3以上)になった場合、月額1万円の手当が支給されません。同様に65歳以上で新たに障害者になった場合の障害者福祉手当(月額2500円、5000円)も廃止を予定。削減額は、合わせて6億3700万円になる試算です。
　毎年実施される市民意識調査では、「今後力を入れてほしい施策」は、1位が高齢者福祉、2位が子育て支援となっています。市民の願いに沿った税金の使い方と言えるのかが問われています。党市議団は、代表質問や予算審議のなかで問題点を追及し奮闘します。