２月７日、さいたま市議会２月議会が開会し、補正予算・来年度予算議案が３４件、条例議案が２９件提出されました。

介護保険料や後期高齢者医療保険料大幅値上げ
敬老祝い金半減

　介護保険料は、第４段階（年金収入１５５万円以下の人）の基準額で、年額５万８５００円（月額４８８０円）になる予定で、前期との比較で１万１６００円の値上げとなる見込みです。後期高齢者医療保険料は、埼玉県広域連合がすでに、年間一人平均３３３４円値上げの７万５０５８円（案）を示しています。介護、後期高齢医療の保険料値上げのダブルパンチが高齢者世帯を襲います。その上、市長は「敬老祝い金」を半分に減額する条例案を提案しています。

公立放課後児童クラブ保育料が２倍に

　子育て世代への痛みは、公立放課後児童クラブの保育料の値上げです。現在４０００円（おやつ代２０００円別負担）を平成25年度は６０００円に値上げし、26年度から８０００円と倍額に値上げする提案です。公立放課後児童クラブの保育料を値上げし、民間学童保育との格差を是正するなど、市民に負担を押し付ける格差是正では、安心して子育てできません。

民間学童運営委託料が拡充

　民間学童保育の運営費委託料は拡充される予定です。来年度予算で１億７５８４万円が増額となっています。家賃補助の増額も組み込まれていますが、委託料の基準についても一定の改善が図られる予定です。

補正予算で学校トイレを改修

　補正予算では、宮原中学校のトイレ改修や大成東小の太陽光発電の設置など、教育条件整備の予算が提案されています。また、岩槻区の「人形会館」建設については、「地元からの要望を踏まえて検討が必要となり、着工の時期を延期」と継続費を廃止することが提案されました。