政策と活動

視察

台風19号で甚大な被害 現場へかけつけ対応

 10月12日、大型で非常に強い台風19号が列島を縦断し、さいたま市内の各地に被害をもたらしました。党市議団の市議も、それぞれ市民の要望を伺いながら地域の被災状況を確認しました。

 

中央区 たけこし連市議

災害ゴミの処理方法 市の対応に変化

 

台風19号から一夜明けた10月13日、中央区内をまわりました。まず行ったのは区内の巡回、そして被害が大きい地域の確認作業です。その後、60軒ほどのお宅を訪問しながら「罹災証明書交付申請書」と「災害に伴う支援制度一覧」の配布、説明を実施。多くのお宅が床下浸水、床上浸水の被害にあわれていました。

さまざまな要望を伺いましたが、その中で特に強かったのは「粗大ゴミの取り扱い」についてです。朝の段階では「個人の責任で処理してほしい」と市が回答していましたが、私も含めあちこちから要望を届けた結果、「災害ゴミとして取り扱い、無償で処理をする」と、対応が大幅に変化しました。次に要望が強かったのは「道の消毒」。この問題も市に対して確認し、交渉すると「未定」から「乾いた地域から私道公道問わず消毒を順次行う」と対応が変化しました。

しかし、問題だと思ったのは、さいたま市が一括して消毒事業の委託をするため、各行政区にどのタイミングで消毒が行われるか区役所が把握できないことです。想定を遥かに超える災害であるからこそ、一軒一軒、きめ細やかに訪問し説明する必要性があります。引き続き対応していきます。

 

↑床上浸水してしまった住宅(さいたま市中央区)

 

桜区 久保みき市議

浦和卸売市場が水浸しに

 

桜田、新開地域をまわりました。浦和卸売市場(桜区桜田)では「売り物がすべてダメになり、3000万円くらいの損失」(食品会社の関係者)とのお話を伺い、言葉が見つかりません。片付けにもマンパワーが必要です。新開では、ご高齢のお宅も多いので、災害ボランティアの方を紹介したりしました。

12日は、鴨川と鴻沼川が「氾濫の恐れ」として避難勧告が出ました。しかし、桜区の避難所はすべて浸水の恐れのある場所です。避難所によっては3階などありますが、区に確認したら「建物の上の方に避難してください」とのことでした。広域避難の在り方も考えていく必要があります。

 

↑鴻沼川が水位ぎりぎりとなる(さいたま市桜区)

 

緑区 松村としお市議

新見沼有料大橋が大渋滞 こんな時こそ無料に

 

見沼田んぼが水没し、農作物の被害が深刻です。営農支援が必要です。また国道463号線(旧道)が道路冠水で通行止めになり、車が国道463号バイパスに流れ、新見沼有料大橋の料金所が大渋滞しました。せめて災害時は無料にすべきです。この件について、村岡まさつぐ県議と伊藤岳参院議員にも県への働きかけを陳情要望しました。

 

↑完全に冠水した見沼田んぼ(さいたま市緑区)

 

 

↑農家の方にお話を伺う松村としお市議(さいたま市緑区)

 

ひとり親世帯の子育て応援 交流できるフードパントリー

加須市子育て応援フードパントリーを視察する金子市議

 7 人に1人の子どもが貧困状態にあるといわれるなか、賞味期限が迫るなどして廃棄される前の食品を、生活困窮者のために提供する「フードバンク」という事業が県内に拠点を構えておこなわれています。フードバンクに集められた食材などを配布する場所は「フードパントリー」と呼ばれ、埼玉県の支援を受け、市民のボランティア活動として広がりはじめています。

 

 9 月20 日、金子あきよ市議が「加須子育て応援フードパントリー」(加須市)を視察しました。ここは民間の空き家を利用して、家主が代表となり、多くのボランティアが参加して運営されています。児童扶養手当を受給しているひとり親世帯を対象に、食事しながら交流をしたり、食材を受け取ったりすることができる場です。

 

 金子市議は「子どもたちやお母さんの笑顔が印象的。居場所になっている大切な活動だ。行政のおこなうべき子どもの貧困対策を充実させつつ、民間の支援活動への支援も求めたい」と話しました。

金子あきよが現場を歩く ひとつの教室に2つのクラス?! 特別支援学級を視察

準備中の特別支援学級を視察(内谷中学校)

 来年4 月から南区の3 校(西浦和小学校、内谷・大谷場中学校)に特別支援学級が整備されます。私のもとに「西浦和小と内谷中は生徒が多く空き教室がないのに、どうやって整備するのか」との声が寄せられ、9 月18日に視察してきました。

 

 特別支援学級は生徒8 名に教員1 名の配置ですが、スクールアシスタントを加えて学級運営をします。知的障害と自閉症・情緒障害の2 学級をつくるため、西浦和小と内谷中はひとつの教室を半分に区切り、それぞれホワイトボードやロッカー、更衣スペースを設置する予定ということです。

 

 私は、生徒の安全を守るための配慮や、トイレへのアクセスなどが気になりました。2学級合同で教育活動をおこなうためにクラスを完全に分離しないと言いますが、やはりそれぞれに教室や設備が必要です。教室半分では広さも不十分です。今後も現場の先生たちの意見を大事に子どもたちにとってよりよい環境整備を求めていきます。

保健福祉委員会視察 子育て世帯を総合的に支援するために

おむつ替えやトイレの準備のための台が並ぶ(療育センター)

 保健福祉委員会は、9 月18 日に「さいたま市総合療育センター」および「子ども家庭総合センター(愛称:あいぱれっと)」を視察しました。党市議団からとりうみ敏行、とばめぐみの両市議が参加しました。

 

 総合療育センターは医療と福祉が一体となって障害児の総合的な療育を、子ども家庭総合センターは子どもと家庭をとりまく課題について総合的に支援します。子ども家庭総合センターは、児童相談所・こころの健康センター・総合教育相談室・男女共同参画相談室など、専門部署が集約されており、相談事業に力を入れています。家庭や社会に居場所がない子どもや、虐待による心の傷、発達障害、引きこもりなどで心理的困難や、生きづらさを抱える子どもの進学、復学、就職準備など自立に向けた支援もおこなっています。

 

 視察したとば市議は「すばらしい施設だが、いずれの施設も人口130 万人のさいたま市に1ヵ所しかなく、どちらも満床状態で、専門職の確保や要請、地域偏在性から生じる課題に頭を悩ませていることが分かった。今日の視察を今後の政策に生かしたい」と語りました。

これでいいのか?障害者雇用 さいたま市ソーシャルファームを視察

「わーくはぴねす農園」を視察する(左2人目から)金子あきよ、たけこし連、とばめぐみの各市議

 8 月27 日、今年6 月から事業がはじまったさいたま市ソーシャルファームの「わーくはぴねす農園(岩槻区鹿室)」を党市議団が視察しました。金子あきよ、たけこし連、とばめぐみの各市議が参加しました。

 

 農園には35 棟のビニールハウスが設置され、現在23 棟で17 社の企業に雇用された障害者が働き、ビニールハウス内の整地、水やりなどの作業で野菜の水耕栽培をしています。企業は1棟30 万円(月)でそれぞれのハウスを運営する契約を結び、障害者3 人といっしょに働く農場長1 人を雇用するしくみです。

 

 

障害者支援に関するサポートは運営会社エスプールプラスの社員である農園管理者などがおこないます。農場長には福祉や農業の経験を問わないため、シルバー人材や企業の退職者が雇用されているとのことです。

 

 視察した金子市議は「企業で働きたいという障害者の願いをきちんと実現できるよう職場環境が整えられているか、生活や医療面の支援が働く障害者にとって不利益のないようにおこなわれているのか、不安な点が多い。市がこの事業に対して果たすべき責任を明確にさせ、しっかり責任を果たさせていきたい」と話しました。

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