議会報告

【山形県 行政視察】少人数学級編成 生活と学習が一体となった教育を

山形県で説明を受ける党市議団

 5月12日は山形県の少人数学級編成について視察しました。

 山形県が実施する「教育山形さんさんプラン」は、1学級あたりの児童数の上限を33人としています。適正規模を維持する下限も定めていて、小学1.2年生は18人、小学3年生以上は21人とし、1学級34人を超える場合は、非常勤講師を副担任として配置しています。

 「教育山形さんさんプラン」は平成14年に小学1?3年生で最初に実施されました。15年には5年生まで、16年には小学校全学年まで拡大。その後、23年までに中学校全学年で完全実施されました。中学校の導入では少人数学級と少人数指導の選択制としましたが、教育効果の高い少人数学級をすべての学校が選択しました。

 山形県教育委員会は「いじめ・不登校等、生徒指導上の諸問題を解決するには『生活集団の機能を重視した教育』が必要。それは共に生活する仲間と『知恵を出し合い、協力して、わかった!できた!』という充実感を味わうことのできる『生活と学習が一体となった教育』である」と考え、「少人数学級編成はそれをより強化するもの」と位置付けています。さらに不登校の子の別室学習指導教員の配置、特別支援学級編成基準を8人から6人への引き下げなどを実施しています。加配されている教員は、常勤で466人、非常勤で135人。県が負担する費用は常勤3億円、非常勤3億円の合計6億円とのことです。

 教員の指導方法改善や効果検証もしながら、より効果を上げる探求型学習を推進しています。「子どもの学び」を基本にした先進的なとりくみであると実感しました。 

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