政策と活動

大宮区

言論の自由を否定する 「九条俳句」不掲載

講演をする田島泰彦さん

 9 月2 日、「九条俳句」市民応援団の主催で、三橋公民館だよりへの俳句掲載と表現の自由を求める集会がおこなわれ、もりや千津子、大木学の両市議が参加しました。市は5月28 日に、市を敗訴とする二審判決を不服として最高裁に上告しました。

 

 集会で講演した田島泰彦さん(早稲田大学非常勤講師)は「不掲載問題は偶発的に起きたのではなく、近年の国家による市民への監視と言論統制の強化が背景にある。全体の奉仕者である公務員は憲法を守る義務があり、市民が自由に表現できる公民館から特定の意見だけを排除することは許されない」と話しました。

 

 思想内容を問題とした掲載拒否は、憲法が禁止する検閲に該当する表現の自由の侵害です。市議団として、担当課と作者との現場での解決に向けた話し合いを求めています。

公共工事での労働条件確保を 埼玉土建と現場調査

懇談に参加する神田よしゆき市議(右手前)

 7 月26 日、毎年おこなっている埼玉土建の公共施設建設の現場調査に、神田よしゆき市議が同行しました。今回は、建設工事が進んでいる大宮区役所の新庁舎の現場を調査しました。

 大宮区役所新庁舎は、PFI 方式で設計・建設・建物の運営までを一括発注しています。懇談では、アンケートに沿って現場工事が安全におこなれているかを確認。公共工事ですが、市が関わるのは最初の発注段階で、あとは民間ベースで工事などの発注がおこなわれます。工事の進行は公共工事に準じており、現場作業や猛暑の安全確保、建退共の証紙貼付(※)もおこなわれていました。

 一方で、現場で働く労働者に適切な労働条件が確保されているかについては、民間契約を理由に確認できませんでした。神田市議は、「PFI による公共施設建設ではじめて現場調査をおこなったが、PFI という民間主導のやり方では建設工事にかかわる労働者の労働条件確保が難しくなる」と話しました。

 

※建退共制度は、建設業の事業主が建設業退職金共済事業本部(建退共)と退職金共済契約を結び、建設現場で働く労働者を被共済者として、その労働者が働いた日数に応じ共済証紙を手帳に貼り、その労働者が働くことをやめた際、労働者に直接退職金を支払うしくみ

アスベスト被害健康調査を実施

 さいたま市は、昨年に続き今年も8 月22日からアベスト被害の健康調査を実施します。中央区上落合地域の旧日本エタニットパイプ大宮工場周辺住民にアスベスト被害が出たことから、さいたま市は環境省から委託を受け健康調査をおこなうことになりました。

 

 昨年は、上落合地域周辺住民を中心に98名が健康調査を受けています。見沼区宮ケ谷塔地域の旧宮原企業がエタニットパイプの関連企業としてアベストを取り扱っており、そこで働いていた従業員が中皮腫で死亡していることから、周辺住民に被害が及んでいる可能性があります。

 

 さいたま市保健所疾病予防対策課が健康調査のお知らせビラを配布しています(くわしくは同課 840-2219 まで)。

 また、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」と「エタニットによるアスベスト被害を考える会」が共催で、「アスベスト健康調査の説明会」を開催します(下記参照)。

 

 市民の命と健康を守るために、党市議団も健康調査の実施と市民団体の説明会をお知らせしています。

 

公共施設のあり方とは さいたま市政を考えるシンポジウム

 「みんなのさいたま市をつくる会」は9月24日、大宮区で「新大宮区役所、図書館建設から公共施設のあり方を考える」をテーマにシンポジウムを開催しました。日本共産党からは神田よしゆき市議がシンポジストとして発言しました。

 新大宮区役所は約180億円の事業ですが、PFI方式で民間企業による建設・設計・管理・運営がおこなわれ、そのなかには新大宮図書館も含まれます。シンポジストの尾林匡弁護士は、民間任せのPFI方式が全国で失敗している事例を多数紹介。「住民運動と議会の監視が大事」とみんなの会への期待を述べました。神田市議は、市が公共施設整備を抑制する一方で、大型開発には惜しみなく予算をつぎ込んでいることや新区役所整備契約の入札に公平性で問題があることを指摘し、「新大宮区役所に住民の要望を反映させよう」と呼びかけました。無所属の吉田一郎市議もシンポジストとして発言しました。

 参加者からは、「新大宮区役所のエスカレーターは上りしかない」「さいたま市のPFI施設の検証を」など活発な意見が出されました。

党市議団が大宮盆栽美術館を視察 盆栽を通じて命の大切さを伝える

 党市議団は8 人となり、改めて大宮盆栽美術館の視察をおこないました。

盆栽を地域の産業として支える 

 江戸時代、駒込や千駄木地域には、植木屋が多く集まっていました。植木屋の庭には盆栽や菊人形が飾られていたといわれます。明治以降は、政治家や実業家などから人気を集め、盆栽を専門とする「盆栽園」が登場しました。その後、1923 年の関東大震災で被災した東京の盆栽業者が、盆栽づくりに適した広い土地と新鮮な水を求めて、大宮の地に移住。大宮盆栽村が設立されました。盆栽村には30 を超す盆栽業者があり、「盆栽町」と地名にもなりました。
 現在、盆栽業者は数軒に減少していますが、盆栽の愛好家は、海外にまで広がるなど、根強い人気があります。盆栽を日本の伝統文化として育て支援する構想が旧大宮市時代からあり、県との協議もされていました。

5 億円の盆栽購入が波紋を呼ぶ 

 さいたま市大宮盆栽美術館は、2010 年3月に北区土呂町に開館しましたが、その前段で、2007 年度に、美術館の展示品として盆栽100 点、鉢333 点など合計5 億円におよぶ購入予算が議会に提案されました。
 党市議団は、「自治体が地域の伝統文化を支えていくことには異論はない。伝統文化を
支えるというのであれば、盆栽村の地元の職人さんが手塩にかけた盆栽を展示し、広め、今後の後継者の育成を図るよう援助することではないか。個人コレクションを市民の税金5 億円を投入してまで購入し、展示するのは疑問だ」と反対しました。しかし、盆栽美術館の建設そのものには賛成しています。盆栽村の核としての盆栽美術館の役割と盆栽文化の振興の核となる施設としては必要な施設と判断しました。

盆栽美術館の現状 
 
 昨年度の来園者数は6 万人を超え、開館からの延べ人数は約29 万7000 人です。市民のみならず、県内外や海外からの来園者が増えています。
 また、若い人たちに盆栽を知ってほしい、盆栽に慣れ親しんでほしいという思いから、小学生に向けて「盆栽をつくる」「盆栽を育てる」などのワークショップにもとりくんでいるとのことでした。

党市議団の見解 

 山崎あきら市議は「学芸員さんの『来園されるみなさんに、盆栽を通して命の大切さをお伝えしたい』という言葉が印象的だった」と話しています。
 文化や芸能、芸術分野を発展させることは行政の責任です。2015 年度の予算では1 億1 千万円が計上されていますが、単純に赤字か黒字かという問題だけでは存在価値を測れません。「箱モノだからダメ」「赤字だからダメ」という短絡的な見方ではなく、日本の文化芸能をどう守り、発展させていくかという議論が必要と考えます。 

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