議会報告

2013年04月

保育の質低下を招く 面積基準引き下げ条例 自民党が提出  4月24日・25日に臨時議会

 4月15日に議会運営委員会が開かれ、自民党は、認可保育園の面積基準を切り下げる条例案を提出。表のように、子どもあたりの面積基準を切り下げ、つめこみ保育をするも
ので、保育の質の低下を招く内容です(2015年末までの時限措置)。4月24日・25日に臨時議会が開かれます。

 

 この春、さいたま市の認可保育園に申し込みながら入所できなかった不承諾数は1673人でした。不承諾通知を受けた親たちでつくる「さいたま・保育園のことを考える親の会」は3月に市に不服申し立てをし、市長に「認可保育所の入所を希望するすべての人が希望する保育所に入れるようにしてください」「良質な保育が期待できる認可保育所を迅速に増設してください」と要請しました。

 自民党が提案した条例は、こうした親たちの願いと全く異質で大きな問題があります。
認可保育園でも2011年17件、2012年11件の骨折事故が市に報告されています。これ以上のつめこみ保育は、子どもたちの健康と命を脅かします。

 また諸外国と比べても日本の子ども1人あたりの面積基準は低い(グラフ)のに、さらに下げることは子どもの発達を保障するうえで問題です。

3歳以上児1人あたり面積基準の国際比較

2009 年「機能面に着目した保育所の環境・空間に係る研究事業」より

 

 すでに基準切り下げに反対する請願の紹介議員になってほしいと複数の団体から要請が来ています。党市議団は、これまでも認可保育所の増設を市に求めてきました。引き続き全力をつくします。

【2013年2月議会 議案・請願討論】 認可保育園増で待機児解消を

 党市議団を代表して久保みき市議は、2013年2月議会における議案・請願に対する討論を行いました。

 保育所不足を理由につめこみ保育を実施した結果、保育所での死亡事故が急増しています。親が子どもたちの健やかな成長が守られる保育環境を望むのは、当然です。今年の入園不承諾は1673人にのぼり、保育所不足は明らかです。認可保育園を増やして、待機児童の解消に努めるべきと主張し、保育所増認可保育園増で待機児解消を設を求める請願に賛成しました。

年金2.5% 削減中止を 

 昨年の衆院解散直前に成立した「税と社会保障の一体改革」のなかで、物価下落を理由に年金削減が強行されました。物価が下がったと言っても、下がったのはパソコンなど家電製品が中心で、むしろ食料品など生活必需品の物価は上がっています。年金削減は高齢者の生活を立ちゆかなくさせることから、削減中止を求める請願に賛成しました。

市職員の退職金減は経済に悪影響 

 市職員の退職金を減額する条例改正が提出されました。3 年間で15% 近い大幅削減は、退職後の職員の生活に重要な影響を与えます。また民間の賃金水準も押し下げます。デフレ不況脱却には国民所得を増やすことが必要なのに、かえって経済に悪影響を与えることも指摘して、条例改正に反対しました。

 

 

ページトップへ