2025年09月09日|たけこし連|
2025年9月議会*一般質問 与野中央公園次世代アリーナ建設入札不調でどうなる?
9月9日、9月議会本会議において、たけこし連市議が一般質問にたちました。はじめに、与野中央公園の(仮)次世代アリーナ建設計画の入札不調についてとりあげました。
たけこし 次世代アリーナ建設計画の入札不調から3カ月が経過した。現在の調査状況とともに、明確な期限を示してもらいたい。
スポーツ文化局長 民間事業者へのヒアリングをおこない、入札不調の原因究明を進めてきた。いずれの事業者からも、物価高騰による整備費や労務費の増大にともなう事業費と予定価格との乖離を指摘する意見があった。一部の事業者からは、事業期間や事業手法について懸念する意見もあった。今後も事業者へのヒアリングをおこないながら、可能な限り早期に対応方法を決めたいと考えている。
たけこし 入札不調の要因には、高いハードルを求めている「要求水準書」があるのではないかと考えている。「要求水準書」は、中央区選出の5人の市議が、党派を超えて企画運営したオープンミーティングや、市民との議論が反映された重要なもの。業者に入札してもらいたいがために「要求水準書」の内容を妥協したり、緩和するようなことは絶対におこなわないと明言してほしい。
スポーツ文化局長 入札不調への対応について検討を進めているところ。まずは今後の対応方法を決めたい。そのうえで、その結果に応じて「要求水準書」の検討を進める。
たけこし 「要求水準書」のベースは維持する、と明言していただきたい。
スポーツ文化局長 事業を進めるうえで検証し、しっかりと検討して結果を決める。
これまで、議会で繰り返し「要求水準書は変更しない」と答弁していたにも関わらず、その方針を変更したことが明らかになりました。しかし、質問で指摘したとおり、「要求水準書」は中央区の市議全員がまとまって求めて成立したものであり、市民との議論が反映された重要な内容です。それを、入札させるために変更するようなことがあれば、市民や、とりわけ中央区民への裏切りであると言わざるを得ません。
子どもたちや市民のために暫定利用をすすめよ
続いて、与野中央公園の暫定利用についてとりあげ、前向きな答弁を得ることができました。
たけこし 与野中央公園周辺は、グラウンドゴルフができる場所や保育園の園外の遊び場が不足している。アリーナ建設に直接関係のない場所は、早期に公園として整備・整地して、市民に開放するよう求める。
都市局長 公園内の一部区域の暫定利用については、工事期間の長期化の可能性を勘案すると、公園の早期利用実現に向けた有効な方策と認識している。公園全体の工事完成までの期間、市民が利用できない状況とならないよう、工事の進捗のなかで、部分的な公園の供用の可能性についても検討する。
たけこし 中央区役所再編において、下落合プールの屋外機能がなくなることから、与野中央公園に親水機能を設けてほしい。また、子どもたちが安心してボール遊びができる場所は限られているため、ボール遊びができるエリアの整備を求めるが、どうか。
都市局長 じゃぶじゃぶ池のような、子どもが水遊びを楽しめる施設については、今後の実施設計に合わせて検討する。ボール遊び機能については、一体型調節池の底面に広場空間の整備を検討しており、一体型調節池の底面を主なエリアとして、ボール遊びが可能なエリアの検討を進めていく。
質問を終えてたけこし市議は「アリーナ計画については、『要求水準書の変更検討』という問題のある答弁があったが、公園の暫定利用や親水機能、ボール遊びエリアについては、非常に前向きな答弁を得ることができた。これらは多くの市民の声が反映された成果であり、今後も市民の声を届け、アリーナありきではない、真に市民が誇れる公園づくりを求めたいと思う」と話しました。
たけこし市議は他に、放課後子ども居場所事業について、および市営大宮球場と市営浦和球場に暑さ対策を講じることについてとりあげました。