議会報告

2014年09月

【決算委員会 総合政策委員会②】 市の平和推進事業 平和の尊さを広く知らせて

 9 月30 日、決算委員会の総合政策委員会2日目の審査がおこなわれ、山崎あきら市議が質問に立ちました。
山崎 戦争する国づくりへの不安が広がるなか、市がおこなっている平和推進事業は、戦争の悲惨さとともに平和の尊さを子どもたちや市民に広く知らせていくうえで大変有効な事業だと受け止めている。今後、この事業の規模や内容をさらに充実させていく必要があるがいかがか。
市 世界で唯一の被爆国である我が国で、国際社会の一員として世界の恒久平和に貢献することはとても重要と考え、平和事業を展開している。終戦70 周年を迎える来年度は、平和宣言都市さいたま市にふさわしい事業を検討していきたい。

臨時保育士の処遇改善を 

山崎 市は定員管理計画のもとで、正規職員を5 年間で304 人削減してきた。一方、臨時職員は1592 人いる。フルタイムで働く臨時職員は何人か。
市 平成25 年度で、523 人。保健福祉局53人、子ども未来局368 人、教育委員会事務局99 人など。
山崎 こども未来局の368 人は臨時保育士である。以前も指摘したが、臨時保育士の年収は正規保育士の77.5%。改善されたか。
市 おおむね正規職員の77.5%で変わらない。
山崎 パートタイム労働法では、同一労働・同一賃金という立場で、均等な仕事をした場合は均等な待遇を保障すべきとなっている。臨時保育士の時給を引き上げていくべき。
市 近隣市や政令市の状況を踏まえつつ、今後の課題とする。

【決算委員会 総合政策委員会①】 ため込んだ基金662 億円 いまこそ福祉と教育にまわすべき

 9 月29 日、決算委員会の総合政策委員会1日目の審査がおこなわれ、加川よしみつ市議が質問に立ちました。
 平成25 年度、さいたま市は一般会計だけでも24 年度比で15 億円増、60 億円の黒字で、全体では82.8 億円の黒字です。基金残高も増え続けていることが明らかになりました。
加川 給与収入500 万円の世帯(両親と中学生以下の子ども2 人)の個人住民税と所得税、および可処分所得はいくらか。平成23年度との比較もあわせてうかがう。
市 表②のとおり。
加川 市民の平均給与所得はこの3 年間で360 万円とほぼ横ばい。しかし、税金や保険料の負担が増えた結果、可処分所得は23年度比で12 万円以上減っている。市民のきびしい状況についてどう認識しているのか。
市 市民の負担については認識している。負担軽減策は、国と連動しておこなう。
 加川市議は「この間、下水道料金の大幅値上げや証明書類の発行手数料の値上げがおこなわれ、市民の負担は大変重い。市は662 億円もの基金をため込んでいるが、いまこそ市民負担を軽減し、遅れている教育や福祉に活用すべきではないか」と主張しました。

【予算委員会 討論採決】 三菱マテリアル跡地に防災公園 地下には放射性廃棄物

 9 月22 日、予算委員会で補正予算に対する討論・採決がおこなわれ、もりや千津子市議が補正予算に反対する討論にたちました。
 補正予算には、新都心三菱マテリアルの土地を購入して、「北袋1 丁目防災公園(仮称)」を整備する予算が計上されました。三菱マテリアルの所有する土地1 ヘクタールを上限35 億円で購入し、防災公園の整備を都市再生機構に委託するものです。公園整備にかかる費用が40 億円、そのうち市負担分は28億円であることが示されただけであり、新都心将来ビジョンにかかる総事業費は示されていません。
 もりや市議は「さいたま新都心開発は平成12 年に『街びらき』がおこなわれ、総事業費1 兆9110 億円が投入されたが、人口でも事業所数でも当初の計画は達成できていない。この計画に対しての総括がおこなわれないまま、さらなる発展とにぎわい創出に向けて新たに『さいたま新都心将来ビジョン』を策定、推進し、大規模な財政を投入することは認められない。また、大宮駅東口にまたがる大規模開発をすすめようとするもので、巨額の総事業費の投入は市民の理解を得られない。さらに、三菱マテリアル社敷地内の地下には低レベルの放射性廃棄物が埋設されている。そのような場所の隣接地に防災公園を整備することは市民の安全に責任がもてない」と述べました。

学童保育の待機児童解消など
市民の切実な要望がみのる 

 また、もりや市議は「放課後児童クラブの待機児童の解消や保育環境の改善、認可保育所の待機児童の解消、中学校の武道場の非構造部材耐震化改修工事の実施設計予算など、市民から待たれていた切実な要望に応えるための予算が提案されている」と評価しました。補正予算は他会派がすべて賛成し、可決されました。

【議案外質問 市民生活】 資源循環型の ごみ処理を求める

 9 月16 日、市民生活委員会で山城屋せき市議がごみ問題について質問しました。
山城屋 ごみの排出量は最近10 年間で16.6%減っており評価できる。生ごみや草木処理、落ち葉などはたい肥化する方向がよいのでは。
市 たい肥化については、あらたな分別を市民にお願いすることで分別作業の負担が増す。市の収集運搬費用も大幅に増加することや、家庭用の生ごみの品質にばらつきがあることから、実施に踏み切るのは困難。本市では、燃えるごみの3 割が生ごみで、そのうちの8 割が水分であることから、家庭での水切りをお願いしたい。
山城屋 自治会とごみ出しの関係についてうかがう。「ごみ収集所設置および管理に関する要綱」には、ごみ収集所の設置には自治会の了承が必要とは書かれていない。それにもかかわらず、ごみ収集所の設置申請書類には自治会長の判が必要。市民のなかには、自治会に加入しないとごみが出せないという誤った認識が広がっている。これは訂正すべきではないか。
市 要綱には書かれていないが、地域で責任を持ってもらうことになっている。どうしても自治会長の判がとれないときは、事情をご相談いただき、市としてもごみ収集所の設置を了承する。 

【議案外質問 保健福祉】 臨時福祉給付金 しっかり市民に周知を

 9 月16 日、保健福祉委員会で、もりや千津子市議が2 種類の給付金について質問しました。
もりや 「消費税増税の負担を軽減するため」として導入された2種類の臨時給付金について、それぞれの申請率は。
市 臨時福祉給付金の申請率は51%、子育て世帯臨時特例給付金は78%。
もりや 臨時福祉給付金の申請が少ないのは、ひとりぐらしの高齢者や認知症の方への周知と支援が徹底されていないことも原因。文書だけではなく、民生委員などの協力も得て勧奨をしっかりおこなうべき。
 2 つの給付金の申請は12 月10 日までです。申請がまだの方はお忘れなく。
もりや 旧南浦和公民館跡地に建設予定の若者自立支援ルームについて、施設の概要とスケジュールについてうかがう。
市 1階が放課後児童クラブ、2、3 階が若者自立支援ルームで、スケジュールは2017 年解体撤去、2018 年建設工事、同年度末に供用開始予定。
もりや 建設にあたっては工事の安全性が求められる。施設の中身と工事についての住民説明会の予定は。
市 今年中におこなう予定。

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