議会報告

2015年02月

【予算委員会・まちづくり委員会関連】 武蔵浦和駅周辺再開発 バランスのとれたまちづくりを

 2 月26 日、予算委員会(まちづくり委員会関連)の質疑に、もりや千津子市議がたちました。
もりや 武蔵浦和駅再開発事業についてうかがう。業務核都市構想にもとづき、均衡のとれたまちづくりを目指すとされてきたが、実際は大型マンションが林立するまちになってしまった。再開発計画によって2659戸、およそ1 万人の人口が増えることになるが、公園や保育所、学校などの整備が進んでいない。バランスのとれたまちづくりに計画変更するべきと考えるがどうか。
市 現在施行中の再開発事業は、武蔵浦和のまちとして武蔵浦和にふさわしい事業だと考えている。
もりや 7-1 街区は未整備で、地権者との話し合いが進んでいると聞いているが進捗状況はいかがか。
市 まだ地元のみなさんとの合意形成がはかれていない。全地権者を対象にアンケートを実施している。
もりや 住み続けてきた人も、新たに住みはじめる人も、安心して住み続けられるまちにする責任がある。そのためには住民の要望を聞く必要があり、地権者はもちろん、住民全体にわたって要望を聞く機会を設けるべきと考えるがいかがか。
市 地権者の意向をうかがいながら、その後の手続きのなかで周辺の方々への意見を聞く機会も出てくると考える。
もりや 急激な人口増で武蔵浦和駅は大変混雑している。もうひとつ改札口を新設してほしいという要望をかねてから伝えてきたが、進捗状況は。
市 JR に要望しているが莫大な設備投資が必要なため現在は未定とのこと。
 もりや市議は「認可保育所にはいれない、学校の過密化、大型マンションによる風害なども起きている。自治会やPTA など学校関係者、保育所保護者などの声もていねいに聞いてまちづくりを進めるべき」と主張しました。 

【予算委員会・保健福祉委員会関連】 保険者支援金は 国保税の引き下げに

 2 月24 日、予算委員会(保健福祉委員会関連)の質疑に、もりや千津子市議がたちました。
もりや 国は2015 年度から保険者支援金として1700 億円の予算をつけている。市として新年度予算にどのように反映させるか。
市 保険者の財政基盤の強化を目的とする保健基盤安定制度のうちの保険者支援制度が2015 年度から拡充されると聞いている。国全体で1700 億円と聞いているが本市への収入額は不明。
もりや この支援金は必ず国保税の引き下げにつかっていただきたい。国保会計への一般会計の繰り入れは、2010 年度は61億円だったものを新年度では21 億円と、40 億円も減らしている。その結果が高い保険税にはねかえっている。一般会計からの繰入額を5 年前のレベルに戻すべきではないか。
市 近年の厳しい財政状況のなか、減税のために法定外繰入金を増やすことは被保険者以外の市民の理解が得られないため現状は考えていない。

市内介護施設の実態調査を 

もりや 私たち日本共産党さいたま市議団は、市内介護施設へのアンケート調査にとりくんでいる。そのなかで「介護報酬の引き下げで今後の見通しが立たない。今月限りで閉鎖・休止する予定」「ベッドは空いているが職員が足りずに入所希望者を受け入れられない(特養ホーム)」などの声が寄せられており、重大な問題。市は介護報酬引き下げにともなう影響について市内介護施設の実態調査をするべきと考えるがいかがか。
市 たしかに事業所の廃止理由のなかで、人員確保ができないという例はある。ただ介護報酬の引き下げと人員確保のむずかしさに関係があるかは確認できていない。また、人員不足のため空床があっても受け入れできないという話は聞いたことがない。

【予算委員会・市民生活委員会関連】 ふれあい収集は大切な事業

 2 月23 日、予算委員会(市民生活委員会関連)の質疑に、久保みき市議がたちました。
久保 ひとり暮らしの高齢者や障害者で、ごみを1 人で収集所まで出しに行くことが困難な場合、玄関先までごみを取りに来てくれる「ふれあい収集」は、安否確認の意味もあり、とてもいい制度だと感じている。過去3 年間の利用実績は。
市 2011 年度が1054 世帯、2012 年度が1143 世帯、2013 年度が1262 世帯。
久保 確実に増えている。以前、ふれあい収集の啓発のために「ごみ出しマニュアル」への掲載を提案したところ実現していただいたが、今後の啓発の予定は。
市 定期発行している「環境通信」やホームページなどへの掲載があるが、利用者の口コミも大きい。今後もPRにつとめていく。
久保 行革プランではこみの収集を民間委託する方針が出ている。その場合はどうなるのか。
市 高齢化が進むとニーズも高まる。福祉との連携をはじめとして柔軟な対応が必要ということもあり、ふれあい収集の委託は考えておらず、必要な職員数を確保していく。

フルマラソンでは市民参加が難しい 

久保 シティマラソンは、来年度はフルマラソンになる。シティマラソンの目的は「市民の自己実現と健康増進」と聞いているが、フルマラソンを完走できる市民はそういない。また、他市でおこなわれているフルマラソンは、参加費が1 万円を超えている。本市でも高額な参加費になるのか。
市 コースも未定であり、どういう時間帯でできるのかも今後の課題。参加料も、日本陸連との協議のなかで決めていく。
久保 ハーフも3 キロもいまの定員を守っていくべきではないか。
市 最終的には多くの市民に参加してもらえる大会をめざす。 

【予算委員会・文教委員会関連】 小学校1 年生からの 英語教育は必要か

 2 月20 日、予算委員会(文教委員会関連)の質疑に、加川よしみつ市議がたちました。
加川 小学校1 年生から英語教育をするということで1 億8300 万円の予算が計上された。前年比3200 万円増である。「グローバル化」が目的ということだが、安倍政権がねらうエリート教育推進の先取りではないか。
市 知的好奇心旺盛な小さいうちから英語に触れ、興味をもたせるという観点から、また英語の音に慣れ、英語に親しむ活動というのが子どもの教育活動に多様性をあたえて子どもたちの学習に大いに貢献すると考えている。
加川 英語教育は低学年ほど難しいと言われている。現行の5 年生ですら軌道に乗っておらず大変無理があると言わざるを得ない。文科省の試算では教員研修で14 万4000 人が必要とされているが、どのようにすすめるつもりか。
市 市内小学校、約3000 人弱のすべての教員に研修をおこなう。
加川 まずは子どもたちがしっかりと母国語を身につけて思考力を高め、教育環境を整備することが先決である。

妊娠教員の体育代替が実現 

加川 小学校管理運営事業には、「非常勤講師の配置に1257 万円を計上し、妊娠教員体育代替非常勤講師を配置する」とある。しかし「市内小学校の女性教師が妊娠し、体育の授業に支障があるのにいまだに体育代替講師が配置されない」という声が寄せられた。市は実態を把握しているのか。
市 校長からの申請に基づき非常勤講師を選考のうえ、各学校に配置している。
加川 予算がないという理由で配置が滞っているのではないか。
市 予算上制約があるのは事実だが、体育の授業は週3 日ということもあり、選考が難航する場合もある。
加川 母体保護の観点から、ただちに改善すべき。
 その後、加川市議が指摘した実態を市が把握し、妊娠教員代替の非常勤講師が配置されることとなりました。 

【予算委員会・総合政策委員会関連】 小規模修繕工事 部局を超えてとりくむべき

 2 月19 日、予算委員会(総合政策委員会関連)の質疑に神田よしゆき市議がたちました。
神田 小規模修繕工事の発注率を高めるためにどのような対策をとっているのか。
市 小規模修繕登録業者の行政区別、申請業務別の名簿を作成し、各所管課が業者選定を容易におこなえるようにしている。また小規模修繕を積極的に活用するよう各所管に通知を出している。施設修繕の事務が複雑で分かりづらいという意見があったため、研修をおこない制度の説明をした。
神田 地元の建設業者の振興策という意味では非常に重要な施策。しかし実際の発注率は5%程度。部局を超えて、もっと本腰をいれてとりくむべきではないか。
市 小規模修繕の登録制度は小さい企業だけが登録できる制度ではない。しかし委員のいうとおり他局との連携は検討の余地がある。

フルタイムで働く臨時職員は515 人 

神田 保育所や区役所の一部で非常勤職員が多数任用されている状況に変わりがない。フルタイムで働く臨時職員は何人いるのか。また、具体的な勤務内容は。任期はどうなっているか。
市 フルタイムで働く臨時職員は515 人いる。職務内容は保育士、教育委員会事務、栄養士など。任期は、6 カ月を超えない期間をもって任期とし、1 回の更新でまた6カ月働いている。1 年くらいはそのまま働けるが、そこで退職し、また改めて任用している。
 神田市議は、臨時・非常勤職員の割合が、全国でも40 万人から60 万人に増えていることを紹介し、「本来、正規職員がやるべき仕事を臨時職員がおこなうようなことがあってはならない。正規職員が足りないなら正規職員を増やすべき」と指摘しました。 

ページトップへ