議会報告

2015年06月

全会一致で意見書可決 安保関連法案の慎重審議を求める

 6 月議会に、今国会で審議されている安保関連法案について慎重審議を求める請願、及び廃案を求める請願が提出されていました。
 それを受け、6 月17 日にさいたま市議会として「安全保障関連法案の審議にあたり慎重な取り扱いを求める意見書」を全会一致で可決、国に送致しました。
 意見書は、「この法案は、複雑で変容しつつある国家安全保障上の課題に対処し、我が国の平和と安全を維持し、その存立を全うするとともに、国民の命を守るといった国家としての責務を果たすべく、政府内で検討が重ねられてきたものの国会のみならず、多くの議論と意見が交わされ、法案自体の評価も様々となっている」と指摘。よって、国民一人ひとりに焦慮と不安を抱かせることのないよう、また日本国民の将来にとって最善の選択が導かれるよう、今国会において慎重かつ十分な審議を尽くすことを求めました。
 神田よしゆき市議は「この意見書をちからに廃案に追い込みたい」と話しています。 

6月議会 一般質問 コミバスの充実 水害対策 小児医療体制岩槻の住民の声を聞け

 6 月16 日、6 月議会本会議において大木学市議が一般質問をおこないました。
大木 コミバスついては、「新たな路線や本数を増やしてほしい」「土日祝日も年中無休で走らせてほしい」といった市民の声が寄せられている。市はコミバスを市民の足として位置づけ、責任を持って拡充すべき。
 多様な市民要望に応える必要があるので、平成23年に「コミバス等導入ガイドライン」を策定した。
大木 40%の収支率など、厳しすぎるガイドラインは問題。今年はガイドライン見直しの年である。費用対効果だけでなく、高齢者や障害者など市民の利便性を考えて住民福祉の観点から改善すべきだ。

岩槻区の水害対策を急げ 

大木 市内は大雨や台風の度に道路冠水や床上・床下浸水に悩まされる地域が何十カ所もある。とくに岩槻区は水害に悩まされている。徳力調節池の工事や古隅田川の改修を早急に進めるべきだ。
 県とも協議をしながら工事を進めている。
大木 水害時には行政自らが行動し、見舞金制度も充実させるよう求める。

現在地に機能を残せ 

大木 小児医療センターの跡地には医療型障害児施設がつくられるが、小児医療の地域格差を出さないためにも、病院機能を残すよう県に強く求めるべきだ。
 3年前の市議会で、県に誠実な対応を求める決議がなされた。県は説明会を重ねているので要望書を提出する予定はない。
大木 子どもの命を守るのは行政の責任である。岩槻特別支援学校も県内の教室不足のためにも現地に残すべき。 

6月議会 一般質問 認可保育所 学童保育整備目標を引き上げよ

 6 月16 日、6 月議会本会議において松村としお市議が一般質問をおこないました。
松村 この4 月、認可保育所に申し込んで入れなかった子どもが1815 人もいた。認可保育所の整備目標を抜本的にふやすべき。
 希望する保育所が利用できない児童が多数いることは認識している。積極的に認可保育所等の整備を進める。
松村 浦和区・南区などマンション建設が多い地域で不承諾数が多い。蕨市では開発業者と認可保育所設置を含む協定を結んだ。本市でも対策をとるべき。
 浦和区・南区などは重点的に整備を進める。マンション建設時の保育所等の併設を建設事業者に協力を要請している。
松村 放課後児童クラブの不足も深刻。入所希望に対して整備計画が不十分。整備計画の抜本増を求める。
 計画を前倒しして進めている。待機児童の多い学区で民設での増設を進める。
松村 緑区東浦和まちづくり事務所跡地を利用した公設民営学童保育所設置計画が進んでいたが予算がつかなかった。民間学童保育の安定運営を支える公設民営の推進を求める。
 施設確保が運営者に負担となっている状況は認識している。公共施設の活用も視野に入れて整備を進める。
 松村市議は、ほかに児童虐待防止の体制強化やマイナンバー制度の中止などを求めました。

6月議会 代表質問 憲法違反の「戦争法案」市長も反対表明せよ

 6 月15 日、本会議においてとりうみ敏行市議が代表質問をおこない、安保関連法案に対する市長の見解をただしました。
とりうみ 憲法9 条が現存するもとで提出された安保関連法案、いわゆる戦争法案は違憲。憲法擁護の義務を負う市長として法案への認識を問う。
副市長 憲法違反との声があるなど、さまざまなご意見があることも承知している。我が国の安全保障にかかわる問題なので、国において十分議論を尽くす必要があると考えている。

 とりうみ市議は「違憲か合憲か市長には分からないということか。126 万市民の命を守る責務が市長にはある。この法案には反対すべき」とただしましたが、清水市長は答弁に立ちませんでした。

公契約条例の制定を求める 

とりうみ 公契約条例の制定が全国16 自治体に広がっている。庁舎内に研究組織を立ち上げ、地域団体との懇談の場を持つべきと考えるが市長の見解は。
副市長 今後も国や他自治体の動向を注視する。

特養ホームと公園の増設を 

とりうみ 浦和区内に特養ホームの増設を、領家3丁目地内に街区公園設置を求める。
副市長 浦和区は特養ホームが1 施設のみであり、社会福祉法人への施設建設費補助金を活用することで整備を促進する。領家3丁目の地域には、身近な公園が不足している地域であると認識している。状況を踏まえながら、検討する。 

6月議会 代表・一般質問が行われます 傍聴にお越しください

 さいたま市議会6月定例会が6月10日からはじまりました。党市議団は、市民の身近な願いから国政の重大問題まで、市民の暮らしを守るために力を尽くします。
 選挙後初の一般質問には、とりうみ敏行、松村としお、大木学の各市議がたちます。
 日程と主な質問項目は以下の通りです。みなさんの傍聴が力になります。ぜひお越しください。(当日の進行により時間は前後します)

とりうみ 敏行 
6月15日(月)14:50頃~15:20頃
〈主な質問〉
1.市長の政治姿勢を問う
2.経済行政について
3.市民要望について

松村 としお 
6月16日(火)10:43頃~11:09頃
〈主な質問〉
1.子育て支援の拡充について
2.子どもの命と権利を守る取り組みについて
3.マイナンバー制度の導入について
4.綾瀬川に通学用の橋を架けることについて
5.県立教育総合センター跡地の利用について

大木 学 
6月16日(火)13:47頃~14:21頃
〈主な質問〉
1.コミュニティバスの拡充について
2.水害・治水対策について 
3.県立小児医療センターの移転について

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