議会報告

もりや千津子

2月議会*予算委員会( 企業会計) 差額ベッド増で経済的格差をもち込むな

質疑をおこなうもりや千津子市議

 2 月28 日の予算委員会で、もりや千津子市議は病院会計予算について質問しました。

 

 本会議や保健福祉委員会での議案質疑のなかで、市立病院は2019 年1 月の新病院開院にともない、特別室(差額ベッド室)を57室から159室へと一気に2.8倍に増やし、利用料金も1 万円、1 万5000 円、3 万円と高額な設定になることが明らかになりまし

た。

 

 もりや市議は、新病院開設後に特別室使用料金の収益が約1億円にのぼることから、「特別室を増やすことで他の病床数を圧迫するだけでなく、自治体病院に経済的格差を持ち込むことになる。利用にあたっては患者にていねいな説明をおこない、できるだけ市民負担を増やさない努力をすべき」と要望しました。

2月議会*文教 公民館職員の専門性確保を

文教委員会で議案外質問をおこなうもりや市議

 2月15日の文教委委員会で、もりや千津子市議は公民館職員の専門性について質問しました。

 

もりや 九条俳句不掲載問題を通して、公民館職員の専門性が求められている。社会教育主事の資格をもつ職員は何名か。また採用は。

 

 60 ある公民館のうち21名が有資格者。有資格を条件に採用した者はない。

 

もりや 社会教育主事の資格を持たない館長は。

 

 持っていない方が多い。

 

もりや すべての公民館に配置するべき。また有資格者を採用するべきと考えるが。

 

 すべての公民館に有資格者を配置する計画を進めており、毎年2 名ずつを国の研修に派遣している。

 

もりや 司法から「思想信条を理由として差別的扱いをしてはならない」と指摘されたことは重大。基本的人権、社会教育法などについて、当然研修の中身とするべきと考えるがいかがか。

 

 今回の判決を踏まえて職員に周知徹底していく。

 

 もりや市議は、公民館が地域の人たちの学び・交流の場として頼られ、大切な教育機関となるよう強く求めました。

2月議会*議案質疑 公共施設の使用料にまで 10%消費税上乗せ

総括質疑をおこなう、もりや千津子市議

 2 月7 日、2 月議会本会議で党市議団を代表してもりや千津子市議が議案に対する質疑をおこないました。もりや市議は、はじめに2019 年度一般会計予算議案に関して質問しました。

 

もりや 個人市民税及び法人市民税の増収の内訳と納税義務者数は。

 

 個人市民税の増収の内訳として、県費負担教職員制度の見直しによる税源移譲の影響により約35 億円、人口増加にともなう納税義務者の増加、個人所得の増加により約42 億円の増収を見込んでいる。納税義務者は前年度比約2 万1000 人、約3%増の約67 万2000 人を見込んでいる。法人市民税の増収の内訳は約4 億8000 万円の増収、納税義務者は前年度比約320社、約0.9% 増の3 万6000 社を見込んでいる。

 

もりや 土木費中の開発関連予算の総額と、そのうちの2 都心(大宮・新都心、浦和)4 副都心(日進・宮原、武蔵浦和、美園、岩槻)関連予算は。

 

 土木費中の都市局に係る開発関連予算総額は約259 億4000 万円。2 都心に約70億6000 万円、4 都心に約30 億9200 万の総額約101 億6000 万円。

 

 なお、市民会館おおみやを再開発ビルに移転する費用約77 億円については、この開発関連予算には含まれていません。

 

もりや 新年度予算における福祉関連予算削減の影響額は。

 

 福祉関連予算における高齢福祉では、約7 億571 万円。障害者福祉では、約7 億2016 万円。医療費に関する各制度の影響額は、約9 億2225 万円。影響額の総額は約23 億4436 万円。

 

 

 10 月からの消費税引き上げに伴う使用料・手数料への影響額は、水道事業で1 億9000万円、下水道事業では1 億1400 万円、上下水道事業を除く一般会計等では3100 万円であることが市の答弁で明らかになりました。

 

 党市議団がくり返し要望してきた障害者グループホームの運営費補助が新年度からはじまります。市は、内容について「医療的ケア等が必要な重度障害者を受け入れるために、看護師を配置または生活支援員を基準以上に配置しているグループホームに対し、看護師配置では125 万円を上限に、生活支援員の加配には104 万円を上限として補助する」と説明しました。

 

 また、新病院での特別室(差額ベッド室)の種別と室数、利用料金について、特別病室は特別室が2 室で3 万円、個室A が23 室で1 万5000 円、個室B が134 室で1 万円だということが分かりました。

 

 今年度の一般会計補正予算には市立中学校のエアコン整備の予算が計上されています。

 

この補正予算で57 校546 教室のエアコンが整備される予定で、完了すれば中学校の特別教室の空調設置率は100% になります。

 

さいたま市議会 録画中継再生(もりや市議は1時間20分ごろから始まります)

http://www.saitama-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1512

12月議会*文教 病休者が急増 教員の定数増やして

文教委員会で議案外質問をおこなうもりや千津子市議

 12月10日、文教委員会で、もりや千津子市議は教員の定数について質問しました。

 

もりや タイムカードが導入されたが、その結果、教員の働き方はいかがか。

 

市教委 残業時間の平均は小学校で55 時間14 分、中学校で64 時間40 分。教頭は84 時間34 分。

 

もりや かなりの残業だとわかる。次に病気休暇の教員数と、そのうち精神疾患の教員数は。

 

市教委 2016 年度は病休者85 名、精神疾患25 名。2017 年度は132 名でうち精神疾患は50 名。今年度は11 月末で109名、精神疾患は56 名。

 

もりや 年々病休者が増え、精神疾患で休む教員が増えている。教員ひとりが受け持つ生徒数は政令市でも2番目に多いのに、中学校は文科省が示した標準授業時数より15 時間も多く、教員の負担が大きい。このことをどう考えるか。

 

市教委 標準時数を上回ることにルール上の問題はない。アクティブラーニングの実現のために、各校1 人ずつ加配している。

 

 もりや市議は、教員の健康を守り子どもたちを大切にした教育を進めるために、市は国に対して教員の定数増を強く求め、変形労働時間制の導入に反対するよう求めました。

体育館と特別教室にエアコンを

国の補助制度を最大限活用

 

 12 月議会に新日本婦人の会の市内4支部から「『ブロック塀・冷房設備対応臨時特例給付金』を活用し、学校の教室・体育館にエアコンを設置してください」という請願が提出されました。

 

 この請願を受け、12 月10 日の文教委員会では、全会派一致で「市立学校の体育館及び特別教室へのエアコン設置に関する申し入れ」をしました(請願は取り下げ)。申し入れでは、学校における熱中症のほとんどは体育やスポーツ活動中であること、また学校は避難所に指定されており、体育館や特別教室へのエアコン設置は急務であることを指摘し、その解決のためにも国の補助制度を最大限活用することを求めています。

 

 先の9 月議会文教委員会で、もりや千津子市議が議案外質問したことや住民運動と連携してとりくんだことで1 歩前進となりました。

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