2025年06月23日|
2025年6月議会*議案外質問(保健福祉委員会) 重度障がい者のグループホームの整備を急げ

昨年9月、生活保護受給者の医療券で診療した医療機関に対し、資格喪失を理由に、受診後にレセプトが返戻された事例が発生し、とばめぐみ市議がこの問題についてとりあげました。とば市議は「医療券の有効性を確認し診療したにもかかわらず、市がレセプトを返戻し、医療機関に全額負担を押しつけたことは不当であり、国の通知とも矛盾する。このような制度の穴は市の責任であり、国に是正を求めるべき」と強く求めました。
また「障害者日常生活の支援」で排泄の自立が困難な3歳児以上の障がい児におむつ代月1万2000円の給付があることを知らずに7歳まで全額負担(57万6000円)してきた保護者の声を紹介し、「3歳になる前に個別に通知を出すべきだ」と提案し、市は検討を約束しました。
最後に、昨年夏に千葉県長生村で起きた、施設入所できなかった44歳の重度障がい者が父親に殺された事件を紹介し「本市でも重度障がい者を抱えた家族は追い詰められている。重度障がい者のグループホーム整備は命にかかわる重要課題であり、空き家活用を含む体制整備を市の責任で早急に進めるべき」と強く求めました。市は福祉局と環境局が連携してすすめることを約束しました。
とば市議は「どの質問も、寄せられた相談から市の姿勢を質したもの。現場の声、当事者の声をしっかり届けることの重要性を実感した。これからも困っている市民の声を届けていきたい」と述べました。