議会報告

2016年07月

【6月議会報告会】市民の声届くやさしい市政へ

議会報告会の様子。57名もの市民の皆様にお越し頂きました。

7月18日、さいたま市民会館おおみやにて、党市議団主催の6月議会報告会が開催されました。

 はじめに山崎あきら市議が開会のあいさつを行い、次に戸島よし子市議が6月議会の全体の報告をしました。

 戸島市議は、反対した議案とその理由について説明しました。反対議案の内訳はマイナンバー関連、法人税減税、大宮図書館移転後の一部設備の有料化、地域密着型特養ホームの基準緩和、大宮区役所新庁舎整備事業関連の議案です。次に市政における成果と前進した点、問題点と課題、他会派の状況などを説明しました。

 

報告をする大木学市議報告をする大木学市議

 

 続いて、一般質問にたった大木学市議、久保みき市議が報告しました。大木市議は防災計画の見直し、福祉避難所の確保と整備、住まいの充実、少人数学級などについて説明しました。

 

報告をする久保みき市議報告をする久保みき市議

 

 久保市議は貧困問題として就学援助制度の前倒しを要求したことや、学習支援関係では民間主導で桜区に新たに学習支援・無料塾が開設されたことなどについて説明しました。久保市議は「市は貧困問題、介護問題などで独自に支援を拡充することがなく、国に要望を出すにとどまる。市の支援が国の施策に追従するばかりであることは問題だ」と述べました。

 

 そのあと質疑応答が行われました。来場者からは「PFI問題が分かりにくい」「踏切が狭くて問題が出ている。改善できないか」などの質問や要望が出されました。さらに「娘が保育士をしているが低賃金で生活が厳しく、自分も生活保護を受けているが援助している状況だ」など、市民の厳しいくらしの実態が訴えられました。

【参加者の声】 
市の防災計画の見直しについて、市当局は前向きな答弁をしたが、国や県の指導待ちにならないように今後も要望していくべき。

市の出前講座では、財政難を強調して複合施設の利点ばかり説明される。このような講座のあり方を検討する必要があるように感じる。

避難所の初期的な機能と備蓄資材との関係を確認する必要がある。(避難所の備蓄も夜間対応の資材が極めて不足しているなど)。

大宮図書館の問題はPFI方式そのものにあるのではないか。

【6月議会 企業会計予算】市立病院建て替え 差額ベッド数が現在の3倍に! 治療に必要な個室こそ増設を

 6月議会では、平成28年度市立病院事業会計補正予算(第1号)について、党市議団からはとりうみ敏行市議と大木学市議が審査にあたりました。

 党市議団は今回の補正予算について、新病院建設にあたっての既存棟の解体などにかかる必要な予算として賛成しましたが、質疑のなかで明らかになった差額ベッドの将来像に大きな問題が残ることから次のように討論を行いました。

 市立病院の現行の差額ベッド数は、A、B各個室合わせて57床で全体のベッド数567床に対して10.1%となっています。党市議団はかねてから、市立病院としての差額ベッドのあり方については。「市立病院が公立病院であり、地域の基幹病院として市民のいのちと健康を守る立場を重視するなら、差額ベッドは不要であり、治療に必要となる個室こそ増設すべき」と主張してきました。

 ところが、新たに建設される病院では、ベッド数が現行より70床増加の637床であるのに対して、差額ベッド数はA、B合わせて196床、特別室が2床もあり、30.2%にもなることがわかりました。これでは、お金がある人だけが個室に入れることになり、医療を金で買うことにならざるを得ません。

 病を治すという点で、市民の誰もが公平に最善の医療を受けられなければなりません。これは市民の権利です。今後の条例検討のなかでしっかり検討されるべきと主張をしました。

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