議会報告

2024年2月議会*代表質問 市庁舎移転総事業費が約400億円へ 事業費削減の工夫を

2月15日、たけこし連市議が代表質問にたちました。

 

たけこし はじめに市庁舎移転に費用について、移転の総事業費は当初238億円だったが、今年の12月議会で示された総事業費は約400億円で、1年あまりで総事業費が大幅に膨張した。事業費の引き上げの理由はなにか。当初の予算は過小だったのではないか。

 

市 基本構想時からの事業費のおもな増加要因は物価および資材の高騰によるものが約6割、面積増によるものが約2割、市民広場整備費などの基本構想時に未確定であったものの追加分が約2割となっている。なお、基本構想時の事業費は他市の新庁舎の建設費なども参考に試算したもので、過少に見積もっているわけではない。

 

たけこし 市民からすれば、例えば2300万円の予算で家を建てようとして、見積もりが4000万円になった場合は、設計を見直し、当初の予算に近づけようとする。市庁舎建設にもその視点が必要。市庁舎の地下駐車場は地上部の工費と比較し、30%増の予算が必要とのこと。ならば民間施設ではなく、駐車場等の市庁舎機能をもたせ、工費を削減する、あるいは駐車場を確保した上で民間施設と複合化するなど、さまざま工夫できる。完全に民間貸与と決め打つのではなく、この土地を事業費削減のために利活用すべきではないか。

 

市 公用車等の駐車場を民間機能と共有することは、民間誘致の今後の制約とも成り得ることもあり、現在のところは想定していない。いずれにしても、発注方式の工夫や国庫補助の活用、民間機能による収入確保など、財政負担の軽減に努めていく。

 

たけこし 党市議団として、新年度予算1兆1816億円のうち約2.17%にあたる256億5423万円の予算を組み替える提案する。大型開発やイベントの取りやめで予算を確保し、市民負担の軽減や福祉の充実にあてる。今回は、さいたま市立高校の無償化や本市の給付制奨学金の繰入れ、トイレトレーラーの購入、ロッテの土地取得調査費などをあらたにくわえた。市の見解をうかがう。

 

市長 予算の組替え提案は、健全な財政運営の観点、 適正な受益者負担の観点等から、長期的なものを含め多くの課題を抱えている。

 

与野中央公園周辺の工事で住宅に大きな被害が

 

たけこし 現在、与野中央公園の周辺整備として、付け替え道路の工事が進められているが、周辺住宅では境界ブロックの割れや雨水管の破損、室外機の傾きなどの影響が出ている。私はこれらの被害は地盤沈下が原因ではないかと考えている。これらの住宅への対応を含め、現況調査の実施と今後の対応は。

 

市 現地を調査したところ、ブロック塀の一部に亀裂があることを確認した。今後は、その亀裂が工事に起因するのかを判断するため、専門業者による調査をおこなう予定。工事による影響が判明した場合には、適切に補償していく。今後は事業者に対し、事前および事後の近隣家屋調査を求める予定。なお、工事前後の記録の比較等により、万が一、工事に起因する破損等が認められた場合は、事業者にはすみやかに市に報告のうえ、現況復旧に努める等、適切な対応を求める。

 

たけこし さまざまな懸念や不安があるにもかかわらず、トップダウン的に決められたアリーナ計画に多くの市民が反発している。これまで市は説明会を複数回開催したが、担当職員が来て方針を話すのみで、市民に説明したというアリバイづくり的な議論が続いている。市民は市長との対話を望んでいる。直に市民から意見を聞いて、市長がきちんと答え、合意形成をしていく必要性がある。市民の会はすでに市長面談を4回要請しているが、実現をしていない。会との面談が困難であるならば、きちんと平場で市長が説明会をおこなって、直接意見を聞くべきでは。市長が直接市民に説明をする機会を持つことについての考えは。

 

市 自治会の会合等において市長自らが、(仮称)次世代型スポーツ施設の意義や検討状況などについて、ていねいに説明し、率直な意見の交換をおこなってきたものと認識している。今後も引き続き、市長を先頭に、関係部局が連携し事業を進めることとあわせて、事業の進捗等に応じ、市民のみなさまに対し、ていねいに説明していく。

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