議会報告

【保健福祉委員会 議案外質問】 ヘルパー・家事支援 生活支援の時間短縮で大変に

 戸島よし子市議は、2012年12月議会の保健福祉委員会議案外質問で、今年4月から介護報酬が引き下げられた問題について質しました。
  ヘルパーさんの派遣時間が、60分から45分未満になり、報酬単価は2190円から1900円に290円引き下げになりました。90分は45分以上になり、2910円から2350円に560円も引き下げられました。そのため、訪問介護事業所では、1~2割程度減収になります。事業所運営が厳しくなりヘルパーさんらの給与が下がるなど影響が出ています。「派遣時間が短くなって、掃除のし残しが出る、利用者との会話ができなくなった」などの声も出ています。
 また、高齢者からは「週一回、一時間半ヘルパーさんに来てもらい家事を手伝ってもらってやっと生活しているのに、削られたらやっていけない」との声が出されています。

 戸島よし子市議は、このような事態を指摘し、

戸島 市はこのような状況を把握しているのか。
市 調査やアンケートなどでの実態把握はしていない。
戸島 小樽市や川崎市などではやっている。しっかりやって欲しい。

と求めました。 

【総合政策委員会 議案外質問】 滞納整理 強引な差し押さえは許されない

 神田よしゆき市議は、2012年12月議会の総合政策委員会議案外質問で、滞納整理による差し押さえについて取り上げました。

 神田市議は、債権整理推進室の滞納整理による強引な回収や差し押さえが目立つことを指摘。分納していたにもかかわらず、本人の了解なしに預金口座が差し押さえられ、事業継続が困難になったケースや、口座に振り込まれた給与が全額差し押さえられたケースもあり、適正なのかと質しました。
 債権整理推進室長は、給与の差し押さえは生活の原資であることに配慮する規定に準じて取り扱っている。事業用口座についても口座の利用目的や取引状況を勘案し差し押さえの適否、取立て額を決定していると答えました。
 神田市議は、重ねて実際には事業資金を全額差し押さえられ事業継続ができなくなった。給与が差し押さえられ生活が困難になったことを示しそのような差し押さえを中止するよう求めました。債権整理推進室長は、個々の状況を踏まえて対応すると答えました。

【市民生活委員会 議案外質問】 芸術文化を応援する市政を求める

 加川よしみつ市議は、2012年12月議会の市民生活委員会議案外質問で、文化芸術行政について質しました。

 今年9 月、国会で「文化芸術政策を充実し、国の基本政策に据えることに関する請願」が衆参両院で採択されたことを受け、市で芸術文化を応援するよう求めました。
 加川市議は、市の芸術文化予算の3 年間の推移を質したところ、2010 年度の22 億5100 万円から2012 年度は21 億4800 万円と1 億300万円と5% 減少していることが明らかになりました。
 加川市議は、大阪市で市の音楽団の廃止など芸術文化予算を大幅削減していることを指摘し、「さいたま市でそのようなことはないと思うが、予算をどう充実させるか」と質しました。市は各種文化事業に補助金を出していることや、文化事業の計画を検討中であることをあげましたが、予算の充実については明言しませんでした。
 このほかに、市が検討している新エネルギー政策の問題や、消防行政の充実についてとりあげました。

【まちづくり委員会 議案外質問】 南浦和駅改修は住民参加で

 もりや千津子市議は、2012年12月議会のまちづくり委員会議案外質問で、①南部第7処理分区における汚水の逆流と内水氾濫について②さいたま市交通バリアフリー構想について、質しました。
 南区太田窪地域では大雨が降ると汚水が逆流するため、対策について質しました。市は「宅地内の誤接は個人の責任」と答弁。これに対し、市民に啓発活動を行いながら市が一斉に調査して改修には補助をするべきと要望しました。
 また内水氾濫については、藤右衛門川の川床の改修等を県と協議して早急に進めるよう求めました。市は、県とも協議して、浚渫(しゅんせつ)や川床の段差改修に向けて努力すると答弁しました。
 さいたま市交通バリアフリー構想については、JR 南浦和駅はエレベーター設置で終わらせず、トイレや駅広場の改修、自由通路、北口改札新設など住民要望に応えるために、アンケートの実施や住民団体を協議の場に参加させることなどを求めました。

【文教委員会 議案外質問】 いじめ問題 教員の多忙化解消を

 山崎あきら市議は、2012年12月議会の文教委員会議案外質問で、小中一貫教育といじめ問題をとりあげました。

 市は2014 年度に全小中学校で一貫教育の導入を目指し、研究指定校で中学教員が小学校に行って授業を行っています。

山崎 中学教員に過度の負担にならないか。
市 現在は加配教員が出向いている。2014 年度の全校実施は加配ではなく、カリキュラムが軸。時間割や行事等の調整を研究している。教員を増やすことは考えていない。
山崎 児童生徒の交流はしないのか。
市 体験入学など中学校の生活体験をしている。今後もやりやすい形を検討したい。

 いじめ問題について山崎市議は、子どものSOS をいち早く教員が受け止め、教員間保護者と連携することの重要性を指摘し、次のように質しました。

山崎 教員が多忙で子どもと物理的に向き合えない。向き合える環境作りが必要。
市 教員と子どもたちが接する時間を増やさなければならない。努力したい。

ページトップへ