2016年09月14日|
【決算特別委員会 視察】議会の提言を予算に反映させる決算審査
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8月17日、18日に、決算特別委員会が静岡県藤枝市と京都市を視察しました。日本共産党市議団からは、山崎あきら・戸島よし子・もりや千津子市議が参加しました。
決算の提言が予算に反映される仕組みづくり
藤枝市議会では、決算審査に先立ち、決算委員会として全事業の中から、多数の委員が共通して抽出した事業を約30程度まで絞り込み、執行部に決算審査用調書(市がおこなった事業の評価や、どのように予算が執行されてきたかを知ることができるもの)を提出するように依頼します。決算審査では、通常の決算審査とともに、これらの事業についても審査を行い、各委員の意見や考え方をまとめ提言書を作成し、市長に提出します。翌年3月の当初予算委員会で、提言書への対応を執行部が説明し、予算審査でチェックする仕組みが取り入れられています。また、常任委員会でも6月に各部課の主要事業の内容や課題を執行部が説明し、9月にはその取り組み状況が報告され審議されることも特徴的でした。「議会からの提言はほぼ予算に反映されている」とのことでした。
進んでいる情報公開と、全議員が予算・決算審議に
京都市議会では、議員67人全員が予算特別委員会、決算特別委員会の両方に所属し審議し、3分科会に分けて審査、審議時間は1日400分(さいたま市は300分)です。さいたま市では質疑は毎日大きい会派から順に行われますが、京都市議会では各会派が毎日順位を変えて行います。市長への総括質疑も行われています。
執行部からは出納に関する細かな書類などもすべて公開されます。また、決算に合わせ当該予算に付された附帯決議の処理、対応状況の報告書も提出されます。情報公開が進んでいることや議会のチェック機能が強化されていることなどさいたま市でも生かしていくべき点を学んできました。