議会報告

たけこし連

12月議会*総合政策 避難所の環境改善は待ったなし

総合政策委員会で質疑をおこなうたけこし連市議 (パネルは長野県上田市の避難所で使用されたファミリーパーテーション)

 12月9日、総合政策委員会で、たけこし連市議は避難所の環境改善のために、防災備蓄の拡充を求めて質問しました。

 

たけこし 避難所の環境改善は、市民の避難回避をなくしていくために大切だ。防災備蓄として、(テント型の)ファミリーパーテーションの導入についてどう考えるか。

 

市 防災倉庫の備蓄スペースに限りがあり、国からのプッシュ(緊急輸送)型支援や民間事業者からの調達で対応したい。

 

たけこし プッシュ型では短期間の避難に対応ができない。防災倉庫や拠点倉庫そのものの拡大を求める。

 

市 整備に費用がかかるため、慎重に検討する。

 

たけこし 市の非常用物資リストを見ると、簡易ベッドが不足している。短期・長期にかかわらず、避難所で休む際に必要な備品。市は、エアーマット3 万5900 枚を拠点備蓄倉庫に備蓄するというが、短期の避難に対応できない。コンパクトに収納できるので、防災倉庫に備蓄すべきでは。

 

市 拠点備蓄倉庫のほか、各避難所の防災倉庫への備蓄についても検討している。

台風被害の経験を踏まえ災害対策をすすめて

台風19号災害対策調査特別委員会で質疑をおこなう(左から)たけこし連、久保みきの両市議

台風19 号災害対策調査特別委員会ひらかれる

 

 11 月18 日、台風19 号災害対策調査特別委員会がひらかれ、党市議団から久保みき、たけこし連の両市議が出席しました。

 

 はじめに台風被害が拡大した原因と市の対策、避難指示や避難所、そして復旧復興について市の説明を受けました。

 

 市は台風19 号の被害状況について「1 日で288 ミリの雨量を計測し、複数の河川の水位が上昇したことによって被害が拡大した」と報告。台風発生当日、強風を想定して午前中から市内198 カ所の避難所を開設したものの、想定を超える大雨となり市民が避難所へ移動するのは危険と判断、「垂直避難(少しでも高いところに移動)」への誘導に切り替える判断に至ったとのことでした。市は、水害時におこなうべき広域避難(区を越えた避難)について、避難計画の運用・協議が不十分だったと認めました。

 

 質疑では、久保市議から、災害時に障害者が安心して利用できる福祉避難所の開設やペットの同伴避難について、たけこし市議からはニーズに応じた支援が迅速にできるよう各業界団体と災害協定を結ぶことを、それぞれ求めました。

 

 台風時に市のHP がアクセス障害を起こした件についてはサーバーを強化し改善されることが明らかになり、浦和卸売市場や農業者への支援については12 月議会に補正予算が組まれています。その他、党市議団として提案していた福祉避難所の整備、福祉施設への国庫補助金投入、避難所まで移動できるよう民間バス会社等と協定を結ぶことなどは検討すると前向きな回答がありました。

あらたな特別委員会の設置が決まる

 さいたま市議会は、9 月議会においてあらたに2 つの特別委員会の設置を決めました。党市議団から選出された市議は次の通りです。(カッコ内は全体の委員数)

 

市庁舎及び行政区の在り方検討特別委員会(15 名)

委員…神田よしゆき、松村としお

 

令和元年台風19 号災害対策調査特別委員会(12 名)

委員…久保みき、たけこし連

9月議会*総合政策 点字投票できることもっと周知して

総合政策委員会で質疑をおこなうたけこし連市議

 9月17日、9月議会の総合政策委員会で議案外質問がおこなわれました。

 たけこし連市議は、視覚障害者の投票支援について質問しました。

 

たけこし 視覚障害者の方の投票支援の内容と、支援の実績は。

 

市選管 点字投票があり、投票所に点字器等を配置している。自書が難しく、点字を習得していない方には補助員2 名がついて代理投票をおこなう。7 月の参院選では市内の点字投票は35 人、代理投票(視覚障害者とは限らない)は589 人。

 

たけこし 視覚障害者から「点字投票の案内がなかった」など、これらの支援が徹底されていない実態が寄せられた。市選管に改善を求めたが、その後の対応は。

 

 市選管は、各区選管を通じて適切に対応するよう周知を図り、本来の支援の徹底と点字器の持ち込みを認める点等について投票事務要綱の説明内容を改善したと答弁しました。たけこし市議は、当事者である視覚障害者に対し、障害者団体や選挙公報音声版を通じての周知や、投票日には防災無線なども活用して点字投票ができることを積極的に呼びかけるよう求めました。

中学校の全特別教室にエアコンを設置!

 9 月議会に市長が出した議案のうち、おもなものを紹介します。

 

 中学校の全特別教室にエアコンを設置するための契約議案が、照明のLED 化とセットで出されました。契約金額は約61 億4000 万円になります。これまで党市議団としても学校の特別教室や、体育館へのエアコン設置を求めてきたものが、いよいよ実現します。

 

 また、来年度からはじまる会計年度任用職員制度に関する条例の整備や、印鑑登録に旧姓が使えるようにする条例改正、浦和駒場体育館の中規模修繕工事等の諸議案が出ています。

 

参議院議員補欠選挙に3 億8000 万円

 

 参議院議員補欠選挙が、10 月10 日告示・27 日投票でおこなわれます。選挙の予算として、約3 億8000 万円が市長によって専決処分されました。今年度は選挙が続いていますが、いずれも低投票率でした。選挙管理委員会の投票率向上のための積極的なとりくみが期待されます。

 

2018 年度決算も黒字 基金は736 億円に

 

 9 月議会は前年度決算の審査もおこないます。2018 年度の市の財政は全体で約26 億2000 万円の黒字でした。さいたま市誕生以来、黒字が続いています。基金はさらに増え、2018 年度基金は約736 億円(前年度比37 億円増)になりました。

 

 党市議団は、水道会計の黒字の一部を水道料金の値下げに充てるよう、求めてきました。2018 年度水道会計は約53億円の黒字でした。前年度より約5 億円減りましたが、引き続き高い水準です。

 

 市民のくらしを支えるために税金が使われたのかしっかりと審査します。

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