議会報告

久保みき

予算委員会*総合政策① 債権回収は生活困窮者に心寄せて

予算委員会で総合政策委員会関連の質疑をおこなう久保みき市議

 2 月議会は新年度予算の審査がおこなわれています。2 月27 日は久保みき市議が総合政策委員会関連(1 日目)で質疑に立ちました。

 

 質疑により、新年度は今年度に比べて市民の所得が減ることが明らかになりました。久保市議は、物価の上昇にくわえて消費税の増税もあり、市民のくらしは大変であると指摘。「税金を払いたくても払えない方は増えていくのではないか」と懸念しました。

 

 さいたま市の債権回収対策基本計画には、「積極的に債権回収を進め、収納率の向上及び収入未済額の圧縮を図ることを目標とする」職員の責務として、「滞納者が有する特殊性を考慮しつつ、組織をあげて全力で債権回収に取り組まなければならない」とありますが、久保市議は「本当に生活困窮者の立場にたってとりくんでいるのか、はなはだ疑問である」と市の姿勢を問いました。

 

 この間、党市議団は、債権回収課による強権的な取り立てに苦しむ市民の声を受け、その人の人生を破滅させるような取り立てはおこなうべきではないと訴えてきました。また滋賀県野洲市を視察し、債権回収と生活再建を組み合わせた制度への転換を提起してきました。野洲市の債権管理マニュアルには、「生活困窮者の支援」という項目があり、債権回収を的確におこなうには滞納者を生活困窮から脱出させることが重要としています。

 

 久保市議はこれらのとりくみを紹介し、「市の計画にも『生活困窮者の支援』の項目を入れるべき」と迫りました。市は「福祉課とも連携していく」と答弁しましたが、計画に「生活困窮者の支援」を入れることについては最後まで後ろ向きでした。

2月議会*文教委員会 学校給食費の値上げ分を保護者負担にしないで

文教委員会で請願の採択を求めて討論をおこなう久保みき市議

 2 月議会に、市内の保護者から「学校給食費の値上げ分を保護者負担にしないように求める請願」が提出され、文教委員会で審査がおこなわれました。2 月17 日、党市議団の久保みき市議が、請願の採択を求めて討論をおこないました。

 

 参考意見聴取では、値上げにより小・中学校の9 年間で給食費の総額は約46 万円にものぼること、4 月からの値上げをおこなう政令市は本市以外で4 市のみであること、兵庫県明石市は4 月から中学校の給食費を無償化することが明らかになりました。

 

 久保市議は「物価の上昇を値上げの理由としているが、物価が上昇しているなら、家計が苦しくなることは明らか。そんなときに給食費を値上げするか、それとも苦しい家計を鑑みて給食費は値下げや無償にするか、市政がどちらを向いているかが問われる」と主張。

 

食育基本法の基本的施策では学校での食育の推進を求めていることを指摘し、「給食は学校教育の一環。憲法は『教育はこれを無償とする』としており、本来、学校給食は無償にするべき。1 日限りのビックイベントに同額予算を使うさいたま市なのだから、値上げ分を市で負担することは難しいことではない」として、請願の採択を求めました。

 

 しかし、他会派の反対により請願は不採択となりました。その後、政令市でははじめて大阪市が学校給食の無償化を検討していることが報じられました。本市の姿勢が逆行していることは明らかです。

2月議会*文教 六辻公民館にエレベーターがつかない?!

文教委員会で議案外質問をおこなう久保みき市議

 2 月18 日、2 月議会の文教委員会で、久保みき市議が議案外質問にたち、六辻公民館のエレベーター設置問題をとりあげました。

 

 さいたま市は入り口が2 階にある公民館にエレベーター設置を進めています。ところがその対象である六辻公民館(南区)でいよいよ来年度からエレベーター設置工事がおこなわれるかというときに、設置できないことが明らかになりました。

 

 久保市議の質疑に対し、市が2018 年に基本設計業務をおこなったところ、増築している箇所があることが分かり、建築基準法に基づく追加調査をして既存建物の柱や基礎等の補強が必要だということが判明したこと、現実的に基礎部分の補強というのは相当な金額がかかり、エレベーターの設置が不可能と説明しました。久保市議は六辻公民館の建て替えを強く求めました。また、今年度基本設計をおこなった大久保公民館においては順調に進んでいることを確認しました。

 

 サクラソウの保全については、サクラソウの芽吹きが見られたこと、予算が倍増したことで外来種のトウネズミモチの伐採が実現したことを確認しました。その他、知的障害特別支援学校の教室不足についても質問しました。

2月議会 市民の願い実現へ全力

3 件の請願の紹介議員に

 

 党市議団は2 月議会に提出された請願のうち、3 件の請願の紹介議員になりました。請願は2 月17 日~ 19 日でおこなわれる常任委員会に付託されたのち、審査・討論がおこなわれます。党市議団は請願の採択のため、全力をあげます。

 

■芝川、綾瀬川流域への狩野川台風級の豪雨に対する大規模水害対策を早急に講じることを求める (請願者:緑区革新懇)

■特別養護老人ホーム待機者をゼロにするよう求める請願 (請願者:さいたま市社保協)

■学校給食費の値上げを保護者負担としないように求める請願 (請願者:個人)

 

3 件の意見書(案)を提出

 

 また、党市議団として3 件の意見書案を議会運営委員会に提出しました。議会運営委員会で協議されたのち、全会派で一致すれば国に送致されます。

 

① 地球温暖化対策のさらなる強化を求める意見書(案)

②「仕事の世界における暴力とハラスメントの根絶に関する条約」の批准を求める意見書(案)

③ 公平・公正な大学入試改革を求める意見書(案)

2月議会がはじまります

 2 月4 日から3 月19 日までの45 日間、2 月議会が開催されます。代表質問は2 月10 日~ 2 月13 日までで、党市議団から神田よしゆき市議ととりうみ敏行市議が登壇します。

 

 2020 年度の予算議案を審査する予算委員会は2 月21 日から3 月12 日まで開かれ、久保みき市議ととばめぐみ市議が委員として審査に加わります。

 

 今議会では「さいたま市次期総合振興計画(案)」についても審議されます。これまで本市は総合振興計画「2020 さいたま希望(ゆめ)プラン」を指針としてきましたが、2020 年度で満了となるため、あらたな総合振興計画を策定します。ぜひ傍聴にお越しください。

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