政策と活動

2016年09月

公共施設のあり方とは さいたま市政を考えるシンポジウム

 「みんなのさいたま市をつくる会」は9月24日、大宮区で「新大宮区役所、図書館建設から公共施設のあり方を考える」をテーマにシンポジウムを開催しました。日本共産党からは神田よしゆき市議がシンポジストとして発言しました。

 新大宮区役所は約180億円の事業ですが、PFI方式で民間企業による建設・設計・管理・運営がおこなわれ、そのなかには新大宮図書館も含まれます。シンポジストの尾林匡弁護士は、民間任せのPFI方式が全国で失敗している事例を多数紹介。「住民運動と議会の監視が大事」とみんなの会への期待を述べました。神田市議は、市が公共施設整備を抑制する一方で、大型開発には惜しみなく予算をつぎ込んでいることや新区役所整備契約の入札に公平性で問題があることを指摘し、「新大宮区役所に住民の要望を反映させよう」と呼びかけました。無所属の吉田一郎市議もシンポジストとして発言しました。

 参加者からは、「新大宮区役所のエスカレーターは上りしかない」「さいたま市のPFI施設の検証を」など活発な意見が出されました。

台風9号の被害 被害者の声を受けて支援策の拡充を

 8月22日の台風9号の被害を受けて、9月3日、もりや千津子、大木学の両市議は党県委員会でおこなわれた被災者支援に関する対策会議に参加しました。

 国の「被災者生活再建支援法」、県の「県・市町村被災者支援安心制度」では、1メートル未満の床上浸水は半壊となり、支援の対象外としています。しかし床上浸水になれば大変な負担になります。大木市議は「県は少数の半壊被害でも支援を受けられる『災害救助法』を国に申請してほしい。市独自の災害見舞金制度の拡充も必要だ」と話しました。
 
 「災害対策基本法」により、被災者が申請すれば、法に基づいた支援・税の減免が受けられる罹災(りさい)証明書が市町村長から発行されます。被災した際には市民が遠慮せずに行政に支援を求めることも必要です。

少人数学級の実現をめざして 30人学級実現署名スタート集会

視察の報告をする戸島市議(右)と松村市議(左)

 9月3日、30人学級を実現する市民の会が、「30人学級実現署名スタート集会」を開催しました。党市議団からは戸島よし子、松村としお、久保みき各市議が参加しました。

 集会では、今年4月から実施されている「グローバルスタディ科」について特別報告がありました。グローバルスタディ科は、さいたま市が教育特区でおこなってきた英会話をとり入れた「人間関係プログラム」をさらに進めて、小学校1年生から「教科」として導入した英語教育です。文科省は、2018年に小学5年生からの正式教科に、2020年に小学3年生から実施する方針を決めましたが、さいたま市は文科省方針をさらに先取りし、全国で初めて小学1年生から正式教科として導入しました。

 学校現場からは、「小学1年生から英語教育が必要なのか、語学教育の専門家からも疑問が出されている」「担任と外国人の講師(ALT)、日本人英語補助スタッフ(SA)との打ち合わせの時間をつくることが難しい」「いまでも多忙なのに負担が増えて大変」「子どもたちも意味が分からずに覚えさせられている」など多くの問題点が指摘されました。

 少人数学級の実現に向けては、蕨市の35人学級の実施の経緯などについて蕨市の教員から報告があり、運動交流が行われました。戸島市議は、党市議団が広島市と山形県の少人数学級の実施について視察した報告をおこない、首長の教育へかける思いの違いや教育予算の比較など資料を使って説明しました。参加者は各報告をもとに意見交流しました。

 主催者からは、「さいたま市で少人数学級を実現するために、広く市民に訴える担い手を増やして署名を成功させよう」との訴えがあり、確認されました。

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