政策と活動

南区

羽田空港増便計画は見直しを 住民団体が市と懇談

署名を手渡す住民団体代表ともりや市議

 8月26日、南区の2つの住民団体代表が、国交省が羽田空港への離着陸便を増便する計画を進めている問題で、さいたま市の都市局交通政策課と懇談しました。

 冒頭で、700筆を超える「住宅地上空を飛行する危険な羽田増便計画を見直すよう、国に意見をあげてください」の署名を担当課に手渡しました。

 懇談では「回覧板などで市民に周知しているということだが、回覧板は回ってきていない」「市の職員は実際の騒音など体験してみたか」「緊急着陸時にはガソリンを海上に破棄する。住宅地上空ではどこに破棄するのか」などの質問が出されました。また、氷の塊や部品などの落下物への不安などの意見が次々と出されました。

 そして、「いままでは住宅地上空を通るルートは危険だから海側ルートだった。安全性が担保されないなかでの新ルートは実施するべきではない。市は市民の安全を第一に考え、計画をやめるよう国に意見を上げてほしい」と要望。担当課長は「ご意見はしっかりと国に伝えていく」と約束しました。この懇談にはもりや千津子市議が同席しました。

自治体学校in神戸 人口減少社会と地域の再生にむけて

自治体学校に参加した大木学市議(左)ともりや千津子市議(右)

 7月30日から8月1日までの3日間、神戸市で第58回自治体学校がひらかれ、党市議団からはもりや千津子、大木学の両市議が参加しました。

 今回は「憲法・地方自治・民主主義で地域・自治体に輝きを」をテーマに掲げた今回、初日の全体会で講演に立った大阪市立大学の加茂利男氏は「今日の日本型人工減少、人口移動社会のもとでは人口争奪戦が引き起こされ、地域の知恵や力が共存、連動されにくく人口争奪戦の結果、人口減少地域がどんどん増え続ける」と指摘しました。そしてそうした負の連鎖を断ち切るためには、国が家族政策や福祉政策をおこなって出生率・子育て支援の全国的な底上げをはかり、これに地域レベルの「地域再生」政策が結びつくことで、人口減少を緩和することができると述べました。

地方創生にむけて【もりや千津子市議のレポート】

 2日目、もりや市議は「地方創生とコンパクトシティー、公共施設等再編整備計画」の分科会に参加しました。この分科会では、初日の日本型人工減少社会での問題点についてのテーマを引き継ぐ形で議論がすすめられました。助言者の中山徹氏(奈良女子大学教授)は、人口減少がすすむなか、行政経費を縮減するために、国がすすめている政策がコンパクトシティーと公共施設の再編であると述べました。また中山氏は、高齢化社会での公費負担を抑えるための施策としてすすめられている地域での互助の体制づくりやコミュニティー組織の強化の動きは、医療や介護サービスからの住民追い出しだと指摘しました。

 参加者からはリニア新幹線の無謀で危険な中身の報告があり、ほかにもそれぞれの地域における問題点などについて発言や交流がおこなわれました。

 もりや市議は「自治体学校での学びを通じて、地域はお互いに支えあう形で共存するものであり、そこに暮らす住民の福祉や教育を大切にする政治がおこなわれてこそ、人口減少を食い止めることができると確信した。それは何よりも憲法が生きる政治である」と述べました。

 

分科会で発言するもりや市議

分科会で発言するもりや市議

 

子どもが学ぶ権利を保障すべき【大木学市議のレポート】 

 大木市議は子どもの成長を保障する社会保障の分科会に参加しました。

 昨年4月に「子ども・子育て支援新制度」が制定され、保育料を決める税額が所得税から住民税に変更されるなど、子どもの人数が多い世帯ほど保育料の負担が重くなっています。分科会の参加者からは「3年前の厚労省の調査では、子どもの貧困率は16.3%で非正規雇用者の割合とほぼ一致している(一人親家庭の子どもの貧困率は54.6%)。雇用の悪化が子どもの貧困を生んでいる。生活保護受給者数・受給世帯の増加と共に雇用の条件の悪化・働く権利の侵害が貧困家庭の就労率を高め、子どもが減っても待機児童は一向に減らない」との指摘がありました。

 子どもの貧困問題は政治・経済の問題であると改めて感じます。子どもの将来が生まれた環境で左右されてはいけません。行政は子どもの生きる権利や学ぶ権利を責任もって保障すべきだと考えます。 

市政の問題点を語る【南区・市政報告会】

地域の皆様に市政の現状を報告するもりや千津子市議

 7月24日、南区の西浦和地域で市政報告会がひらかれ、もりや千津子市議が参加しました。

 もりや市議は、6月議会では大宮区役所の建て替え問題で、入札にかかわり不透明な契約問題が明らかになったこと、図書館の一部有料化が拡大することなどを報告。そもそもPFI事業は地元業者が参入しにくく、契約の中身も議会ではつかみにくい制度であることなども説明しました。

 参加者からは、くらしがますます厳しい状況になるのではないか、くらしを守る市政にしてほしい、と声があがりました。また、国が羽田空港への離着陸便を増便する計画を立てていることに対して、住民の安全を最優先する立場で市から国に意見をあげてもらうための要請をしようという呼びかけも行われました。

学童保育市連協総会 市は施設整備、支援の拡充を

 5月22日にさいたま市学童保育連絡協議会(以下市連協)の定期総会がおこなわれ、党市議団からもりや千津子、久保みき、松村としおの各市議が参加しました。

 総会では、さいたま市の学童保育所待機児童が1300人を超えていながら、市が施設整備を民間まかせにしている問題を指摘。市の責任で施設を確保することや、指導員の処遇改善が強く求められました。

 市連協加盟クラブの交流では、近隣の理解や家賃の高騰による施設探しの困難があることや、処遇改善が不十分なものにとどまっていることから指導員の確保に苦労しているなどの問題が報告されました。また障害児担当指導加配単価の改善、AEDレンタルの補助制度創設など、さまざまな要望が出されました。

 党市議団はこれまで、くり返し学童保育施策の充実を議会で取り上げてきました。引き続き要望を受け止め、とりくんでいく決意です。

住みよいまちづくりを 南区住民団体が要望

懇談に同席するもりや千津子市議(左から6人目)

 5月18日「南区西・住みよい町をつくろう会」は、南区鹿手袋にある西部まちづくり事務所と懇談し、党市議団からもりや千津子市議が同席しました。

 参加者からは「武蔵浦和駅は利用者が増えつづけている。何年も前から改札口増設の運動にとりくんでいるが、改めてJRに改札口を増設するよう住民の要望を届けてほしい」「再開発工事にともない道路が整備されたが、通行者の安全確保に配慮してほしい」「近隣小中学校では校庭や体育館が狭いなど教育環境が悪化している。改善策を講じてほしい」などの要望が出されました。また、再開発計画の進捗と今後の計画について、7-3街区に関して地権者におこなっているアンケートの内容への質問が出されました。

 西区まちづくり事務所からは「JRは民間会社なので要望を届けることは簡単ではないが、機会をみて伝える」「学校の問題は教育委員会などとも話し合いをしていく」などの回答がありました。 

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