政策と活動

桜区

学童保育指導員不足は深刻 処遇改善へ本腰を

 議員・行政懇談会ひらかれる

 7 月2 日、さいたま市学童保育連絡協議会の「第12 議員・行政との懇談会」が開催され、党市議団から山崎あきら、久保みき、大木学の各市議が参加しました。

 はじめに全体会で映像を使った学童保育の実践の報告などがあり、その後、分散会に分かれて懇談がおこなわれました。
 山崎市議は指導員不足を考える分散会に参加しました。学童保育所の指導員不足は深刻です。懸命にパート指導員を募集しても応募はなく、夏休みを目前にして保護者が分担せざるを得ない状況です。 
 指導員不足の大きな原因のひとつは、処遇の問題です。県の最低賃金以下で働かざるを得ない状況をまずは解決しなければなりません。処遇改善は喫緊の課題です。

 障がい児の受け入れ体制拡充は急務 

 久保市議は、障がい児の分散会に参加しました。市内の学童保育に入所する障がいのある子への対応についての悩みを解決するために、さいたま市は2014 年から巡回支援を実施するようになりました。しかし、支援員は市内に1 人しかいないため(保育園は17人)、依頼してもすぐに巡回してもらえない、遠慮してしまい気軽に巡回を頼めないなどの問題があります。巡回支援専門員の増員が必要です。

 また、今年度から障がい児加算が増額されましたが、まだまだ不十分です。なんらかの障がいを持つ可能性がある子どもなどの、いわゆる「気になる子(ボーダーラインの子)」への対応も大きな課題だと話し合いました。

 市は学童施設の新設予算の拡充を

 大木市議は、学童保育所の新設・分離の問題を考える分散会に参加しました。
 今年度の公立放課後児童クラブの入所不承諾数は1259 人です。県内では学童保育所の公設率が83.2%なのに対し、本市は44%にすぎません。

 さいたま市学童保育連絡協議会は「今年度は新設20 カ所分の予算が計上されたが、入所児童が昨年度より1 割増加している。今後4年間で100 カ所の増設が必要。2016年度より主要駅から1㎞以内の民営学童補助金が月額20 万円に拡充されたが、家賃が高く近隣では物音や子どもの声がうるさい『迷惑施設』だとみなされる。多くが定員いっぱいだが、8 月までに増設を決めないと次年度の予算がおりない。市は民間施設を斡旋してほしい」と訴えました。

 空き教室を使用するには校長・教育委員会の了承が必要ですが、市内の空き教室自体が多くありません。大木市議は「校舎の建て替え時でなければ学童を併設しないという姿勢を改め、子どもの最善の利益を念頭に、積極的に援助をすべきだ」と発言しました。

犯罪被害者への救済支援を 埼玉犯罪被害者援助センターを視察

 6月5日、久保みき市議と、もりや千津子市議が、南区にある公益社団法人「埼玉犯罪被害者援助センター」を視察しました。

 

 ここは、「犯罪被害にあわれた方の苦しみに寄り添いつつ、被害者が苦しみから少しでも早く回復され、普段の生活を取り戻すこと」を目的に、2002年2月に設立されました。

 このような犯罪被害者援助センターは全国に48ヶ所(各都道府県に1カ所ずつ、北海道は2ヶ所)あり、電話相談をはじめ、面接相談、カウンセリング、法律相談などをおこなっています。

 昨年は全国で電話相談が2万5451件、そのうち強姦や強制わいせつなどの性犯罪が1万2419件(48.8%)を占めるということでした。

 

 埼玉犯罪被害者援助センターでも、2013年に性暴力・性犯罪被害者への支援における連携・協力に関する協定を締結し、性犯罪被害者への支援をおこなっています。ここでも性犯罪の電話相談は年300件を超えます。

 センターの設置義務は都道府県にありますが、埼玉犯罪被害者援助センターへの県費投入はたったの90万円(年額)。今年度からやっと、法律相談とカウンセリング事業について県からの委託費が投入されることになったものの、わずか130万円(年額)です。職員は「本当は24時間365日開設したいが、マンパワーも財源も足りない」と話しています。

 

 視察した久保市議は「埼玉犯罪被害者援助センターへの公費助成を大幅に増やすことが求められる。犯罪被害にあうと何もかも失い、家族も含めて苦しみは長きにわたる。被害者救済支援について、政治が本気になってとりくむべき」と話しました。

 

公益社団法人「埼玉犯罪被害者援助センター」

さいたま市南区沼影1-10-1ラムザタワー3F

TEL:048-865-7830

月曜日~金曜日 8時30分~17時まで

*相談・支援は無料 秘密は守られます

民間 学童保育 施設の確保が大変! さいたま市学童保育連絡協議会 総会

 5 月21 日、さいたま市学童保育連絡協議会(市連恊)の総会が開催され、党市議団から戸島よし子、久保みき両市議が参加しました。

 さいたま市の学童保育は、公立74 カ所に3608 人、民間160 カ所に6615 人、合計234 カ所、10223 人の児童数です。今年4 月の公立学童保育の一次不承諾数は1259 人にのぼり、深刻な事態となって
います。市は原則、公立学童保育をつくらず民間学童保育を整備する方針をとっていますが、民間学童保育は施設の確保に大変な苦労をしています。市の施設確保への支援が不可欠です。市が施設を学校の空き教室の活用なども含めて整備するのは、年間1 カ所程度です。施設に市が責任を持つよう、さらに施策を拡充することが求められます。

 市連恊では、指導員の定着を図り、保育の内容を向上させるとりくみもていねいにおこなわれていますが、市の処遇改善が十分でなく、国庫補助金の活用が求められています。

 総会では施設の問題、指導員の処遇改善をすすめる議論が交流されました。

南与野駅ホームに 待合室が完成

 先日、JR 埼京線の南与野駅ホームに待合室が完成しました。待合室内にはいすが5脚とエアコンが設置されています。

 

 この間、中央区の埼京線利用者住民のみなさんが、「埼京線3 駅ホーム(南与野・与野本町・北与野)に待合室を」との要求を掲げ、各駅頭で集めた約800 筆にのぼる署名を昨年3 月、JR 東日本大宮支社に提出するなどして、待合室の設置を求めてきました。

 

 また、市の交通政策課とも懇談し、待合室を設置するよう市当局としてJR に働きかけるよう要請してきました。

 この要請行動には、党市議団から山崎あきら議員が立ち会いました。

誰でも利用できる公民館へ 大久保公民館にエレベーター設置を

 1 月23 日、住みよい桜区をめざす連絡会が「大久保公民館にエレベーター設置を求める要望書」を市に提出しました。党市議団から久保みき市議が同席しました。大久保公民館は1 階が支所、2・3 階が公民館という建物構造のため、車いすでの公民館利用ができません。

 

 同会は、平成25 年11 月と26 年1 月に合わせて588 筆の地域住民の賛同署名を添えて「大久保公民館のバリアフリー化を求める要望書」を提出しています。今回の要望書提出は、来年度の改修工事開始にあわせてエレベーター設置を求めたものです。

 

 連絡会は「すべての国民が豊かで文化的なくらしを享受することは、憲法や社会教育法で保障された権利。障害があっても年をとっても気軽に利用できる公民館の本来あるべき姿」との姿勢をしめしました。

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