政策と活動

見沼区

ハラスメントの労働相談急増 さいたま地区労働協議会と懇談

懇談に参加する(右から)松村としお、神田よしゆき、金子あきよ、とばめぐみ、たけこし連の各市議

 1 月24 日、党市議団は、さいたま地区労働組合協議会(さいたま地区労)と懇談をおこないました。

 

 さいたま地区労は労働相談員を配置し、労働者や家族からの相談を受けています。懇談では、相談内容の実態をはじめ、職場でのパワーハラスメント(パワハラ)の実態等をうかがいました。相談内容は、セクシャルハラスメント(セクハラ)やいじめがもっとも多く、職種も派遣・運搬・介護・自動車教習所・ホテル業と多種多様です。低いコストで抑えようとする厳しい職場環境のなかで、人間性を否定する言葉や、人権を無視するような処遇が横行している実態を聞きました。また、ハラスメントを受けた労働者は職場に相談できないことが共通しており、このことが問題を長引かせ深刻化させています。

 

 懇談に参加したとば市議は「労働組合の役割をあらためて認識した。党市議団はハラスメントを禁止する法整備を求めている。市議会でもとりあげていきたい」と話しました。

4 月から学校給食費が値上げ?! 食材費の値上げは保護者負担にするな

さいたま市教育委員会に申し入れをおこなう党市議団

 1 月14 日、党市議団は市教育委員会に対して、「給食費の値上げに関する緊急の申し入れ」をおこないました。これは昨年12 月、市教育委員会より、来年度の予算編成に関して、さいたま市立小・中学校の給食費の値上げを検討しており、詳細については予算の調整のなかで決定されるとの説明を受け、申し入れをおこなったものです。

 

 市の資料によると、値上げの根拠は(1)主食や牛乳の価格が「物価上昇」により給食1 食あたり小学校4.96 円、中学校5.39 円上昇している(2)副食の各品目の物価上昇率は平均7.12%(2013年度から2018 年度)で、1 食あたり小学校9.92 円、中学校12.96 円である、とのことで、あわせて小学校14.88 円(税込16.07 円)、中学校18.35 円(税込19.81 円)とのことでした。

 申し入れでは、学校給食は食育の基本であり、本市は全校で自校給食が実施され、あたたかくておいしいと評判であること、一方で日本社会では格差と貧困が広がり、消費税が10%に増税されるなかで子育て世帯にとっては給食費をはじめとする学校教育費にかかる負担が重くのしかかっていることを指摘。各自治体の努力により、むしろ減免や無償化が広がっており、値上げは認められない、としています。

 

 市は値上げの理由を「物価上昇のため」としていますが、神田よしゆき市議は「消費増税などの影響もあり、給食食材費が値上げしているのは理解できるが、物価上昇分の負担は保護者に押しつけるのではなく、公費でまかなうべき」と述べました。また、値上げによる影響額(保護者の負担増分)は約3 億円と試算されていることも明らかになりました。

 

 対応した山本健康教育課長は「市民からもたびたび給食費の負担を軽減してほしいという請願が出ており理解できるが、公費負担はむずかしい」と述べました。

ジェンダーギャップ指数121位?! 「選択議定書」の採択で女性の権利を前に

(左から)講師の矢澤澄子氏(前さいたま男女共同推進協議会会長)、金子あきよ、とばめぐみの両市議

 「さいたま市女性の活躍を推進する議員連絡会」(超党派女性議員12 名で組織)が12 月17 日、「女性の権利を国際社会に―国連女性差別撤廃条約と選択議定書を学ぶ―」というテーマで研修会を開催し、党市議団からはとばめぐみ、金子あきよの両市議が参加しました。

 

 講師の矢澤澄子氏(前さいたま男女共同推進協議会会長)は、国連で1979年に採択され、日本で1985 年に批准された「女性差別撤廃条約」が男女共同参画を進める力となっているが、具体的な差別の撤廃を進めるためには「選択議定書」を採択し、活用していく必要がある、と語りました。

 

 矢澤氏は折しも研修会当日、日本のジェンダーギャップ指数が121 位と前年の110 位からさらに順位を下げたことにも触れて、「男女の賃金は差別され、『セクハラ罪という罪はない』という大臣の発言が閣議決定されるのが日本の現実。この遅れた現状と解決への道を、とくに若い人たちに伝えていくことが課題となっている」と話しました。

 

 閉会のあいさつに立ったとば市議は、「さいたま市議会の女性議員は2 割、市執行部(局長以上の管理職と特別職)の女性の比率は1 割にも満たない。ぜひここから変えていきましょう」と力強くよびかけました。

身近な要求をかたちに 9 月議会報告会がひらかれる

 11 月8 日、さいたま市民会館うらわにて、党市議団主催の9 月議会報告会が開かれました。

 

 はじめに、9 月議会の特徴について、松村としお市議が報告をおこないました。松村市議は、「消費税10%増税直前の議会だったので、請願審査や代表質問を通じて党市議団が最後まで『市民の生活と生業を壊す消費税増税は反対』とせまった」と報告。また、公共施設のトイレと、コミュニティバスの問題について一定の前進が見られたことについて述べました。

 

9月議会について報告する松村としお市議

 

 次に、代表・一般質問の動画を上映しました。代表質問で消費税問題をとりあげたとりうみ敏行市議は、「市民の切実な要求の実現を阻む国の法律を変える必要がある。市議会で国政問題について質問して、国政と市政の関係を広く市民のみなさんに知ってもらいたい」と話しました。

 

代表質問について報告するとりうみ敏行市議

 

また、一般質問にたった久保みき市議はDV 被害者支援と動物愛護行政について質問し、その他「老後を安心して過ごせる年金制度を実現するために、市として国に声を上げるべきだと年金問題について質問した」と話しました。

 

一般質問について報告する久保みき市議

 

 続いて、神田よしゆき市議より2018 年度決算審査の報告をおこないました。神田市議は「さいたま市の2018 年度決算は、実質収支が約26 億円の黒字で、基金の総額も736 億円と過去最大。過度な行政改革の推進で、市財政に大きな黒字を生み出すことになっている。一方で市民のくらしの現状は、年金等の削減や税負担が重くのしかかり依然厳しいまま。基金を適切に使えば、市民の切実な要望は実現できる」と話しました。

 

決算特別委員会について報告する神田よしゆき市議

 

金子あきよ市議は、はじめて決算委員として審査に参加したことを報告。「決算委員会の審議を通じて、みなさんにとって身近な区役所に財源や権限を移していけば、カーブミラーの設置など身近な要望をもっと実現していけると感じた」と話しました。

 

決算委員として報告する金子あきよ市議

 

 最後に、参加者を4 グループに分けた分散会をおこない、それぞれのグループで市議会についての質問や地域の要望を意見交換しました。参加者からは、台風19 号による水害被害の実態や、公民館やコミュニティバスへの要望、子どもの居場所づくりや学校部活動の実態、大宮駅周辺の大型再開発など多岐にわたる質問や意見が寄せられました。

 

分散会で参加者と意見交換をする久保みき、金子あきよの両市議

 

分散会で参加者と意見交換をおこなう松村としお市議

 

分散会で参加者と意見交換をおこなうとりうみ敏行、たけこし連の両市議

 

感想

◎分散会形式が大変よかったと思います。聞くだけでなく、「見る」「話す」ことも配慮された報告会でした。

◎はじめての参加でしたが、議員と話すなかで疑問や分からないことなどが分かり、よい勉強になりました。

見沼区 病院へ行くバスを増やして

市に要望書を手渡す住民らととばめぐみ市議(左から2人目)

 10 月29 日、見沼区片柳地域の住民が、国際興業さいたま東営業所と市交通政策課それぞれに、バス路線の改善を求める要望書を提出し、懇談しました。懇談にはとばめぐみ市議も参加しました。

 

 片柳地域から新道を経由し、自治医科大学付属さいたま医療センターへ行くバスは朝7時台で終了するため、日中は最寄りの旧道天沼町バス停から約1㎞歩かなければなりません。住民のみなさんは、「日中も新道経由のバスを走らせること」「大宮駅から見沼区を経由し、さいたま市立病院へ行く路線を拡充すること」を強く要望しました。

 

 

 国際興業と交通政策課からは、運転士不足や乗客数が少ないなどの課題が共通してあげられました。交通政策課は「検討し、粘り強くバス会社とも話しあっていく」と回答。とば市議は「片柳地域はバスだけが頼りの地域。高齢化で免許の返納者も増え、公共交通機関の役割は重要だ。実現するまで住民とともにがんばりたい」と語りました。

ページトップへ