議会報告

特別委員会の所属が決まりました

 さいたま市議会に特別委員会が設置されました。党市議団の所属議員と付託事項は次のとおりです。

 

◆決算

神田よしゆき・金子あきよ

 

2018 年度決算の審査等

 

◆政治倫理

神田よしゆき(副委員長)

 

政治倫理確立に向けた調査研究、政治倫理基準の違反審査

 

◆大都市行財政将来ビジョン

松村としお・たけこし連

 

大都市にふさわしい行財政制度確立のための調査研究、地方分権改革推進のための調査研究、さいたま市まち・ひと・しごと創生総合戦略に関する調査研究、持続可能な行財政運営に資する公民連携の在り方に関する調査研究

 

◆議会改革推進

神田よしゆき(副委員長)・とばめぐみ

 

議会のICT 化の推進に向けた調査研究、さいたま市議会基本条例の精査

 

◆オリンピック・パラリンピック競技大会支援

久保みき

 

オリンピック・パラリンピック競技大会開催の適切な支援と、これを契機とした本市の経済、観光、スポーツ文化の振興に関する調査研究

 

◆地下鉄7 号線延伸事業

松村としお

 

地下鉄7 号線延伸事業に関する調査研究

 

◆大宮駅グランドセントラルステーション化構想

とりうみ敏行

 

大宮駅グランドセントラルステーション化構想に関する調査研究

市議会をもっと身近に 6 月議会報告会ひらかれる

6月議会報告会の様子

 7 月26 日、浦和コミュニティセンターにて、党市議団主催の6 月議会報告会が開かれました。

 

 はじめに、神田よしゆき団長が開会のあいさつをおこないました。

 

 

 続いて、たけこし連、とばめぐみ、金子あきよの3 人の新人市議の一般質問の動画を上映し、それぞれ感想を述べました。

 

 たけこし市議は「寄せられた声、集めてきた声を市政に届けたいという思いで、核廃絶、学費、コミュニティバスの3 点をテーマに選んだ。これからも当事者の声を届けることにこだわっていきたい」と話しました。

 

 

 続いてとば市議は「保護者の声に基づいて、不登校児童生徒への不適切な対応の改善を求めたが、副教育長は『不適切な対応はなかった』と答えた。あったことをなかったことにしてしまうのは大変疑問。保育の質の確保、過大規模校の解消など、子どもたちの豊かで健やかな成長のために引き続きがんばりたい」と語りました。

 

 

 金子市議は「学習支援事業への一般競争入札導入は、他市や制度に与える影響が大きい。今後も注視していく」と述べました。

 

 

 次に、保健福祉委員会と文教委員会の議案外質問について、質問者と担当課、委員長役に分かれて質問の様子を再現しました。

 

 保健福祉委員会で民間学童保育のAED 設置について質問したとりうみ敏行市議は、「さいたま市学童保育連絡協議会の懇談会で、保護者から切実な声が寄せられていた。公設の放課後児童クラブではAED 設置率が100%なのに対し、民間学童保育では24%。民間で設置が進まない要因について市は費用面で負担があることを認め、委託料等で補助していく旨の答弁をした。設置のための公的支援を実現したい」と述べました。

 

 

 文教委員会でいじめ問題について質問した久保みき市議は「いじめも児童虐待も、行政や学校が適切な介入をおこなっていれば、絶対に防げた。これ以上悲しい事件を繰り返さないために議会ができることに全力でとりくんでいく」と強調しました。

 

 

 続いて6 月議会の議案や請願の取り扱いについて、松村としお市議が報告をおこないました。さいたま新都心へのバスターミナル暫定整備の議案や、保育「無償化」に反対した理由などを示し、今後も1 件1 件の議案を精査し、市民の利益と照らして判断していく、と述べました。

 

 最後に、参加者から「市議会が市民にとって遠くなっている。党市議団の果たしている役割をもっと発信するべき」「市民の要求を進めるうえで、他会派との共闘、とくに野党共闘をどう考えているのか」「党市議団の『コミュニティバスの充実』の政策について、各区の現状に沿った具体的な政策提案をしてほしい」など、広範な意見が寄せられました。

 

≪参加者の感想≫

〇一般質問の動画は質問の中身も分かりよかった。委員会質問も当局の答弁がよく分かった。質問時間が短く、やっぱり議員を増やさなくてはと改めて思った。

 

〇新人議員3 名の一般質問は怒る場面もあり、「市民の声を聞け」と市への迫力がよく伝わってきた。

6月議会*本会議討論 市民負担の見通しないまま認められない

討論をおこなう松村としお市議

 6 月28 日、本会議にて議案および請願の討論がおこなわれ、党市議団から松村としお市議が討論にたちました。

 

 松村市議は、さいたま新都心バスターミナル制定の議案について「バスターミナルの暫定整備として、すでに土地取得57 億5000万円、今後の整備に5 億4000 万円、あわせて約63 億円が費やされている。しかも本格整備の費用は2020 年に示される予定で、今後の市民負担の見通しがないまま事業を進めることは認められない」と主張。「補正予算には学校のトイレ改修工事、市立高校の体育館へのエアコン設置に向けての予算等、市民要求を反映した予算も含まれているが、バス対策事業についてのみ認められない」として補正予算案に反対しました。

 

 また、さいたま市入学準備金・奨学金貸し付け条例の一部改正案について、「現行制度においてあらたに返還免除制度を導入するもので、本来なら歓迎できるものだが、対象者の要件を『本市の住民税が課税されかつ完納している者』とし、非課税者や低所得者が対象外になっているのは問題」と主張。奨学金を利用して大学を卒業し就職できても、なかには病気などで働けなくなり住民税非課税や低所得となるケースもありえるとして、「格差と貧困の是正という視点がなく、税納付を基準とする本市のやり方は奨学金という制度を理解していない」として反対しました。

 

 党市議団として、市長提出議案36 件のうち28 件に賛成(78%) し、8 件に反対(22%)しました。なお、他会派(民主改革・自民・公明・自民真政)はすべての議案に賛成しました。

 

 

 請願については、「低所得者世帯にエアコン購入費の助成等を求める請願」は、猛暑から市民の命を守るために、熱中症対策としてエアコン購入費の助成を求めるものであり、命に直結する問題であるとして採択を主張。「特別養護老人ホームの増設を求める請願」についても、「今年3 月時点の待機者数は1003 人と、2 年前の1132 人から79 人しか減っていない。国に対しても必要な国庫補助を求め、増設すべき」として採択を求めました。しかし他会派の反対により、不採択となりました。

6月議会*アメリカ・リッチモンド市へ議員の海外派遣に反対

反対討論をおこなう神田市議

 6 月議会に、議員の海外派遣の計画が提案されました。日程は8 月4 日~ 8 日、姉妹都市であるアメリカのバーモント州リッチモンド市を訪問し、提携25 周年の友好親善をいっそう深め、交流を促進するとともに、ワシントンDC にある盆栽関連施設と記念式典に出席するというスケジュールです。派遣団の規模は議長をはじめ市議6名、かかる経費は約46万円とのことです。

 

 党市議団を代表して、神田よしゆき市議が、議員の海外派遣についての反対討論をおこないました。党市議団はこれまで、議員の海外派遣は姉妹都市への友好親善を図ることを目的とし、議長などの最小限の参加人数にとどめるべきと主張してきたことに触れ、「今回の議員派遣は、議会を代表して参加する議長をのぞき、最小限の参加人数とは言えない。また、ワシントンDC の関係機関の訪問および視察等は、友好都市訪問とは関係がない」と指摘し反対しました。

 

 しかし、民主改革・自民・公明などの賛成多数により、実施されることになりました。

6月議会*保健福祉委員会*ソーシャルファーム事業 現場の声を聞いて

 とばめぐみ市議は、さいたま市ソーシャルファーム事業について質問しました。

 

 この事業は、企業が事業者(貸し農園の運営会社)と契約し、企業が雇用した障害者が貸し農園で働くことで、企業の障害者法定雇用率に反映される仕組みです。

 

 党市議団は障害者団体との懇談や、担当課の聞き取りなどの調査をおこなってきました。

 

 事業開始までの経過について、市は「障害者雇用につながる農園を開設している事業者の情報を得て、就職した障害者の定着率が高いという他市の実績と、市の財政負担が少ないことから2 月に事業者と協定書を結んだ」と答弁しました。

 

 とば市議は、「障害者政策委員会にはからないまま事業を進めたり、市内の障害者あてに福祉部長名で突然事業案内が送られたことで大きな混乱がおきた。当事者や家族、就労支援の現場の声を事前に聞くべきだったのではないか」と主張。市は、「障害者政策委員会への報告が事後になり、大変申し訳ない。案内方法に配慮が欠けていた」と認めました。

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