政策と活動

学習会・講演会

西区市政報告会 市政への要求を活発に交流

西区のみなさんの要望を聞く久保みき市議

 11 月15 日、西部文化センターにて西区の住民のみなさんに向けた市政報告会が開催され、久保みき市議が9 月議会の報告をおこないました。

 報告の後の質疑応答では、参加者から多くの発言がありました。昨年の台風19 号を受けて深刻になった水害対策については、荒川第2・第3 調整池整備計画に関わる質問や、滝沼川遊水地をビオトープ(自然の生態系を身近に感じられる空間)や市民の憩いの場にできないかなどの提案がありました。

 新型コロナウイルス関連では、「市の医療体制を強化するため、市立大学で医学部を設置すべき」「密を防ぐ意味で国も必要性を認めている少人数学級を市独自で早く実施すべき」といった意見が活発に出されました。

 

 久保市議は「西区のみなさんは市政に対する要求がたくさんあり、時間が足りないほどだった。その思いを受け止め、要求実現のために力を尽くしたい」と語りました。

コロナ禍で浮かび上がった課題 1人ひとりの子どもを大切にする市政へ

 10 月18 日に浦和区で「みんなのさいたま市をつくる会」によるコロナ禍でのさいたま市の子育て・教育を考える「子育て・教育シンポジウム」が開かれ、松村としお、とばめぐみ両市議が参加しました。

 基調報告をした白鳥勲さん(彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表理事)は、埼玉県のアスポート事業で貧困家庭の子どもの学習支援にとりくんでいます。白鳥さんは学校休校で「給食がなくなって1 日2 食以下の子どもが38% になった」「宿題が多く出されたが、放っておけば学力格差がひらく状態」と孤立した家庭への支援の大切さがあらためて浮き彫りになったことを報告しつつ、「一人ひとりの子どもと対話することと、学校ではなにより少人数学級で一人ひとりを大切にすることが大事だ」と強調しました。

 

 会場からは「自粛期間に子どもが減ったことでゆったりとした保育や保育士の休憩時間の確保、発達に配慮が必要な子どもへていねいな対応ができた」(保育士)、「子どもの気持ちの安定がないと学習に向かえない。行政は10 万人拍手や民間英語試験ではなく、学校をもっとおおらかで楽しいところにする努力を」(教員)、など現場の声が出されました。

 

 参加した松村市議は「保育でも教育でもコロナ禍を通じて抱えている課題が浮き彫りになった。規制緩和や民間任せの新自由主義的な行政から転換するよう議会で求めていく」と話しました。

金子あきよが現場を歩く! 性暴力被害の声を聴く

フラワーデモで被害者の声を聴く(2019年12月・浦和駅前にて)

 私は、10 月17 日、東京都世田谷区のアーニホールでおこなわれた「性を語る会」主催のシンポジウムに参加しました。「フラワーデモ」を呼びかけてきた北原みのりさん、性暴力被害にあった障害者への支援に取り組む弁護士の杉浦ひとみさんが講演。その後、ディスカッションが行われました。

 昨年3 月、性暴力被害に関する裁判で無罪判決が相次いだことに抗議するため「フラワーデモ」に取り組むようになった北原さんは、「被害者が声を上げるためにはその声に耳を傾け、あなたの言うことを信じる、とのメッセージ『#With You』 が必要でした」と語りました。その点で、自民党の杉田水脈衆院議員の「女性はいくらでも嘘をつく」発言はこうした女性たちの勇気をおとしめるものだ、と批判しました。

 杉浦さんは、障害者が「被害にあいやすい」「被害を証明しにくい」「被害が重篤化しやすい」といった傾向があることを指摘し、とくに障害者の特性をよく知る福祉施設の職員、障害児学校の教員などが加害者になっているのは許しがたい、被害者救済のための刑法改正などが課題となる、と提起しました。

 

 ディスカッションでは、私たち自身も含め性暴力についての社会の認識、行政のとりくみもまだまだ遅れているということに気づかされました。さいたま市では犯罪被害者支援条例が制定される契機でもありますから、議会の場で、必要な支援を行政に対して求めていきます。

困難抱える女性を支援するしくみづくりを急いで

講演する戒能民江(かいのうたみえ)名誉教授

 さいたま市議会の全会派の女性議員が参加する「さいたま市女性の活躍を推進する議員連絡会」は、7月22 日、お茶の水女子大学の戒能民江(かいのうたみえ)名誉教授を講師に「女性の人権に関する問題と支援のあり方」をテーマとした研修会をおこないました。

 

 戒能氏は、婦人保護政策の変遷と課題を歴史的に解明しながら、性搾取、虐待、DV 被害などの事例をあげ女性たちの現状を詳しく報告。売春防止法に基づく事業として運用されている「婦人保護事業」を「困難な問題を抱えた女性支援法」へつくり直し、ニーズに応えた支援をおこなうことが課題であると提起しました。

 

 講演後の質疑と意見交換のなかで、金子あきよ市議は女性の支援にあたる相談員の処遇改善、専門職としての位置付けの重要性について発言。閉会のあいさつに立った久保みき市議はDV 被害者支援について「講師から提起された被害者の実態に寄り添い、人権が守られる支援のあり方は、私たちもめざすところ。さいたま市でもぜひとも実現したい」と話しました。

羽田空港増便問題で学習会 元パイロットが警鐘「計画は撤回すべき」

参加者から活発な質問が出る

 国土交通省は、羽田空港の増便に伴い都心やさいたま市上空を含む住宅地などを低空飛行する新ルートの運用を3 月末から強行しようとしています。2 月上旬におこなわれた実機による試験飛行を目撃した市民からは、低空飛行や騒音に不安の声が上がっています。この問題で2 月23 日、「さいたま市南区羽田空港増便問題を考える会」が学習交流会を開き、市議団から松村としお、久保みき、金子あきよの各市議が参加しました。

 

 元日航機長の杉江弘氏が講演し、落下物や墜落の危険がルート下のどこでも生じることをくわしく解明しました。さらに騒音対策を名目として着陸時の降下角が3 度から3.5 度に引き上げられたことには米軍が管理する「横田空域」が影響していると指摘。国際的なパイロットの業界団体も安全上の懸念を表明しており、この計画は撤回するべきだ、と語りました。

 

 「羽田問題解決プロジェクト」の大村究(きわみ)代表が発言し、東京都品川区では新ルートの是非を問う住民投票の直接請求に取り組んでいることを紹介しました。

 

 参加した金子市議は「新ルート運用開始は目前に迫っているが、市民の不安はますます大きくなっている。計画の撤回を求め、市議団としても力をつくしたい」と話しました。

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