政策と活動

懇談

マスク強要による差別をなくして 保護者有志と市が懇談

懇談する保護者のみなさんと同席するたけこし、金子、とばの各市議(奥側3~5人目)

 6月3日、「埼玉有志子どもの笑顔を守る会」のみなさんが、市内小学校等でマスクの選択制を実施することや、給食時の黙食をやめることなどを求めて、教育委員会と懇談しました。党市議団から金子あきよ、とばめぐみ、たけこし連市議が参加しました。

 参加者は、感覚過敏などさまざまな理由でマスクを着用できない子どもたちが市内に多くいることや、学校でマスクを着用していないと差別的な発言を受けるなどのいじめにつながっている実態を指摘し、学校現場での教員による指導や保護者関係者等への周知を行う必要性を訴えました。

 要望を受けた健康教育課は「国から、子どものマスク着用について屋外では着用しなくてよいなどの基本方針が示された。今後はこの方針を現場に反映させていく。また、マスクを着用しない子どもへのいじめは絶対にあってはならない」と回答しました。会の参加者から、学校に対する通知だけでなく、教育委員会から直接、児童生徒·家庭に周知を図ることが重要であるとの指摘がされました。

 たけこし市議は「会が集めたアンケートには、悲惨な回答が多数寄せられていた。市教委の基本的スタンスと同会の要望内容は一致しているので、対策に実効性を持たせることが必要と感じる」と話しました。

 

 

市内の建設産業を支えるために

懇談に同席する(右から)とりうみ、とばの両市議

 5月23日、埼玉土建一般労組と市の懇談がおこなわれ、とりうみ敏行、とばめぐみの両市議が出席しました。

 埼玉土建はコロナ禍の元、原油や資材の高騰が大きく影響する市内建設産業の振興のために、コロナ対策、支援や融資の拡充、公共工事における賃金·処遇の改善等の要望書を1月に提出しており、3月に出された市の回答をもとに懇談が行われました。「市の営繕工事における週休2日モデル工事では1週間の積算単価が低いため、職人は土日にほかの現場でアルバイトをしている」「市の修繕業者選定において、在庫を持つ比較的大きな会社は仕事を得ることができるが、在庫を持てなければ選ばれず、仕事が激減した」等、生々しい実態が示されました。

 とば市議は、国会において「地方創生臨時交付金」が、原油や資材の高騰が収入に影響した中小業者の支援に活用できることが確認されている、と紹介し「廃業·失業を防ぐためにも業者に対する思い切った支援が必要」と強く迫りました。

公立病院経営強化ガイドラインの概要があきらかに

聞き取りに参加する神田市議(左から3人目)

 4月18日付埼玉新聞で「公立病院の経営改革に関する方針がコロナで転換」「不採算病院などの統廃合が必要とする従来の見解を撤回」と報道されました。5月13日、伊藤岳参院議員が総務省に対して、「公立病院経営ガイドライン」の概要の説明を求め、党埼玉県議および市議が同席。党市議団から神田よしゆき市議が出席しました。

 総務省によれば、2020(令和2)年度までを計画期間とする「新公立病院改革ガイドライン」が、新型コロナ感染症によって延長したことから、それを引き継ぐかたちで2022~23(令和4・5)年度中に「公立病院経営強化ガイドライン」を策定するよう、各公立病院に求めます。

 ポイントとしては①公立病院で持続可能な地域医療体制を確保するため「経営強化」を主眼にする②前ガイドラインの再編ネットワークの考えを、病院等の統合より病院間の役割分担、連携強化に変えていく③医師・看護師不足にくわえて医師の時間外労働規制への対応を追加する④新興感染症の感染拡大時にそなえた平時からのとりくみを追加する、などです。今後、公立病院ではそれぞれ「公立病院経営強化ガイドライン」を作成し、地域医療構想調整会議において協議されます。これらは埼玉県が主体となり、とりくみを進めることになります。

 神田市議は「厚労省は急性期病床の削減の考えは変えていないため、調整会議の中で病床の削減がすすめられる可能性や、『役割分担』の名で基幹的病院に病床が集中し、中小の病院の医療機能が縮小することが危惧される。今後も注視していく」と話しました。

障がい者施設はいま コロナ禍を乗り越えられる公的支援が必要

懇談に参加する(左から)とば、久保の両市議

 3月30日、党市議団は「きょうされん」と懇談し、久保みき、とばめぐみの両市議が参加しました。「きょうされん」は、障害のある人たちが地域で働く・活動する・生活することを応援する事業所の全国組織です。

 

 いままで当たり前におこなっていたスキンシップや「ハイ、タッチ!」などのコミュニケーション方法は新型コロナによって否定され、マスクの着用の強要は障がいの重い人びとにとっては困難極まりない毎日です。濃厚接触でしか成り立たないケア労働の現場でもある障がい者施設では、クラスター発生の恐怖とたたかってきました。そして障がい者は基礎疾患を抱える方も多いので、新型コロナに感染すると重症化、死亡率などが高まります。

 

 参加者からは「さいたま市では無料の障がい者施設等へのPCR検査は、職員、新規入所に限られているため、どこの法人も利用者(障がい者)の検査は持ち出しになり、第6波では500万円にもなった」と語られました。久保市議は「利用者すべて検査対象にすべき」と応じました。また、家族が感染し障がい者が濃厚接触者となった場合、感染している家族が障がい者をケアすることは不可能です。そこへの手立てはないに等しく、県のケアラー支援のなかで、かたちはできているが機能していない実態が語られました。

 

 いま、計り知れない苦難のなかで、エッセンシャルワーカーは「おだてられ労働」を強いられています。久保市議は、「平時からの職員体制を引き上げて、安心して働けるしくみが求められる」と話しました。

障がい児の発達支援 保護者の願いに寄りそって

懇談に参加する(左から3人目より)松村、とばの両市議

 3月18日に総合療育センターひまわり学園の発達支援センターつぼみ(障がい児通所施設)に子どもが通う保護者と同学園職員が懇談し、とばめぐみ、松村としおの両市議が同席しました。

 

 市内3カ所ある発達支援センターのうち「つぼみ」(西区)は肢体不自由児が利用しています。以前から党市議団に通所日数増や看護師増員の要望が寄せられ、議会質問でもとりあげてきました。今回は保護者と職員の懇談が初めて実現しました。

 

 保護者からは「妊娠出産があると通えない」「通所時間も日数も短くて就労できず、保護者の経済負担が重い」「駐車場がせまく屋根もないので、雨の日の車いすの子どもの乗降が大変」「給食費など銀行振り込みを引き落としにしてほしい」など実情と要望が次々話されました。職員からは「看護師一人体制で保護者に迷惑をかけてしまった」と、看護師の増員や通所日数増にむけて取り組んでいることが明かされました。また「2年後に予定している大規模改修で、施設面での要望を検討したい」と答えました。

 

 同席した松村市議は「行政の不十分さを親の負担で補っているのは問題。市はこうした懇談を継続して、保護者の願いに寄りそってほしい」と話しました。

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