政策と活動

視察

障がいのある子どもへの支援の充実を さいたま市総合療育センターひまわり学園を視察

職員から施設内の説明を受ける(右から)松村としお、金子あきよ、神田よしゆきの各市議

 7 月28 日、神田よしゆき、松村としお、金子あきよの各市議が、西区三橋にあるさいたま市総合療育センターひまわり学園(以下ひまわり学園)を視察しました。

 ひまわり学園は、障害児総合療育施設ひまわり学園、障害者福祉施設みのり園、そして療育センターさくら草の3 施設で構成されています。設置の目的は「医療と福祉が一体となって障害児等の早期発見・早期療育、障害に応じた総合的な療育」などとしており、本市の療育体制の中核を担っています。

 

 0 ~ 18 歳が対象ですが、就学前の子ども(肢体不自由・知的/発達障がい、聴覚障がい)の利用が圧倒的です。乳児健診や保健センターがおこなう発達健診などで、ひまわり学園での精密健診が勧められた場合などに相談の予約が入りますが、予約から初診までは約54 日とかなりの日数がかかります。

 2020 年度、医師による診療受診件数は3万4266 件、ケースワーカーによる発達相談件数は電話と面接あわせて9333 件(延べ利用児童数は約2000 人)、また発達に関する検査は8903 件おこなわれました。相談件数は年々増えており、人員不足は深刻です。専門職員の確保と育成が求められます。

 さらに設立後40 年近くたち、施設の老朽化が顕著で、空調がききにくいなど職員の仕事の質に直結する問題が発生しています。視察した松村市議は「担っている役割と照らして、手狭な印象を受けた。施設の拡充が必要」、金子市議は「療育の相談窓口は各区にあるべき。市の障がい児施策の充実を議会で求めていく」と述べました。

公共工事下請労働者の環境改善を求めて

尾間木保育園の工事現場を視察するとりうみ市議(左)

 7月9日、埼玉土建さいたま南支部が市の公共工事現場を訪問し、現場責任者と下請労働者の労働環境などについて懇談しました。とりうみ敏行市議が同行しました。

 公共工事現場訪問は、現場での聞き取り調査を中心に毎年実施されているもので、今回は2022年4 月開園予定(予算約4億4000 万円)の尾間木保育園改築工事現場(緑区)を視察しました。

 市職員による現場での概要説明の後、懇談。下請事業者の社会保険加入状況をはじめ、法定福利費が別枠で記載されている「標準見積書」の活用や、建設業退職金共済制度(※)の証紙貼布などについて聞き取りました。

 

 参加者は、現場労働者用の駐車場18 台分が一部有料(400 円負担)となっていることについて改善を求めました。また近年、建設現場で増えている女性労働者の声を紹介しながら、女性用トイレの設置を求めました。

※ 建設業従事者むけの国の退職金制度。公共工事の元請企業から勤務日数分の証紙を共済手帳に貼付、労働者の退職時に貼付枚数(年数分)の退職金を受けとるしくみ。

孤立しがちな学生 フードパントリーが貴重な場に

参加した学生から実態を聞く(左から)たけこし連、金子あきよの両市議

 6 月19 日、民青同盟埼玉県委員会が主催する「街かどフードパントリー(緊急食糧支援)」がおこなわれ、金子あきよ、たけこし連の両市議が視察しました。埼玉大学生向けの「フードパントリー」は今回で10 回目となります。

 当日は雨にもかかわらず、50 名以上の学生が訪れ、米やレトルト食品などの食材や、生理用品などの日用品を受け取りました。参加した学生の声を集めたアンケートには、コロナによってアルバイトがなくなったため食費や光熱費など生活費を削り、学費負担や奨学金返済にも不安がある、など深刻な実態が記載されていました。就活や進路、感染についての心配も多くの学生が訴えています。

 金子市議は「スタッフとして参加している学生から『孤立しがちな生活だけど、今日ここに来てみんなと話ができたのがよかった』といった発言があり、支援を受ける学生だけでなく支援する学生にとっても、貴重な場になっている。行政の支援のあり方も考えていきたい」と話しました。

新型コロナウイルスワクチン 区役所の集団接種はじまる

見沼区役所を視察するとばめぐみ市議(右端)

 6 月19 日から各区役所での集団接種がはじまります。6 月13 日、とばめぐみ市議は先行実施がおこなわれた見沼区役所を視察しました。

 見沼区役所では、2階大会議室を会場とし、9 時~ 16 時まで15 分間に9 人ずつの予約で1日180 人の接種が可能です。手厚いスタッフ配置と工夫した設営により1 人20 ~ 30分程度で終了。合計23 名のスタッフ体制で①受付・誘導②予診票確認③予診④接種⑤接種済証発行⑥健康観察と進み、最後に2 回目の接種日時を記したプリントが渡されます。

 見沼区長は「11 月末までに高齢者を終了したあと、16 歳以上に行き渡るまで年内は毎週土日におこなうことになるだろう。職員は交代勤務で対応している」と話しました。

久保みきが行く! 貴重な自然をまもろう 特別天然記念物サクラソウ自生地

荒木准教授から話を聞く久保みき市議(右)

 5 月28 日、私は田島ヶ原サクラソウ自生地(桜区)を視察し、市の文化財調査専門委員の荒木祐二准教授(埼玉大学)からお話をうかがいました。

 

 田島ヶ原サクラソウ自生地はサクラソウのほかにトダスゲ、レンリソウなどたくさんの絶滅危惧種が生息しています。大都市のなかでこれだけの絶滅危惧種が見られる場所は世界でもまれです。本当に大変貴重な自然です。荒木准教授は「この自然は人の手が入っているからこそ守られている。人の手が入らなければいまの自然はなく、おそらく荒れ地などになってしまっただろう。人の手で守り抜かれた文化だ」と話してくれました。

 

 昨年の7 月、田島ケ原サクラソウ自生地が国の天然記念物に指定されてから、ちょうど 100 年を迎えました。田島ケ原サクラソウ自生地は、日本で天然記念物を保護する制度ができてから最初に指定された天然記念物の一つです。明治末期、一度は絶滅の危機に瀕したサクラソウをなんとしても守ろうという先人たちの熱い思いにより天然記念物の指定を受け、そして特別天然記念物となり今日があります。私は2018 年6 月議会でサクラソウの減少を取り上げ、絶滅の危機を指摘し、保全のための予算強化を求めました。引き続きこの貴重な自然を守り抜くために力を入れていきます。

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