議会報告

9月議会*保健福祉委員会 生活保護費の連続的削減でくらしは限界

 9月19日、戸島よし子市議は、安倍政権になって2 度目の生活保護基準額が引下げられる問題を取り上げました。

 

戸島 2013 年から3 年間の削減の内容は。

 

 生活費、期末一時、冬期加算、住宅、各扶助費が削減された。

 

戸島 3 年間の削減影響額は。住宅の移転を余儀なくされた世帯数は。

 

 市全体としては、3 年間で2 億7000 万円の減額。996 世帯が基準額内に転居。

 

戸島 今年10 月からの削減は。

 

 生活扶助、母子加算、児童養育加算の削減など。

 

戸島 2 回連続削減による各世帯での影響は。

 

 生活扶助、住宅扶助、冬期加算、期末一時扶助などの合算額は、世帯別では、①40代夫婦:子2人4人世帯で2万9962円。② 40 代: 子2 人母子世帯で2 万5944 円。③ 75 才単身で、7806 円、各減額となる。

 

戸島 利用者にとっては大きな痛手だ。子どもの貧困の連鎖の解消にも逆行する。住民税の非課税基準や保育料など47 の制度で影響が出る。

 

 影響が出ないように所管に通知を配布していく。

9月議会*保健福祉委員会 生活困窮者に寄りそった支援を

保健福祉員会で議案外質問をおこなう久保みき市議

 9月19日、保健福祉委員会の議案外質問で、久保みき市議は無料低額宿泊所について質しました。

 

 市内には法に基づく届け出無料低額宿泊所が18 施設あります。久保市議は、南区の福祉事務所の相談室に、大規模管理型の2 施設の面接記録表が置いてある実態を告発し、市からのあっせんと受け取られかねないと厳しく追及しました。市は「速やかに撤去するよう指導した」と答弁しました。

 

 また、有資格者の巡回等きめ細やかな支援をおこなう小規模施設にとって、市のガイドライン(開設前に地域住民の合意を得たことが分かる書類の提出など)が厳しすぎる問題について、市は「横浜市や川崎市では近隣住民等と協定等を締結するという条項もある。本市が特段厳しいわけではない」と答弁しました。久保市議は厳しすぎる規定によって、民間団体の支援活動に支障が出ないよう、国や県と同等の規定にすべきだと主張しました。

 

 また、無料低額宿泊所は一時的な生活の場であり、安定した居宅生活へ移行できるようていねいな転居支援を求めました。

9月議会*文教委員会 国の制度も活用して体育館にエアコン設置を

 9月18日、文教委員会の議案外質問で、もりや千津子市議は学校へのエアコン設置について質しました。

 

もりや 特別教室へのエアコン設置をどう進めるのか。

 

市教委 普通教室のエアコン設備更新といっしょに、未設置の特別教室も設置に向けて検討する。

 

もりや 猛暑によって体育館で授業や部活ができない状況が起きている。体育館は住民の避難場所。エアコン設置は喫緊の課題と考えるが、見解を。

 

市教委 やはり普通教室と未設置の特別教室への設置を優先に考える。

 

もりや 避難した体育館で熱中症になっては元も子もない。体育館は緊急避難所に指定されているため、国の防災・減災の補助制度を活用できる。市は3 分の1の負担で設置できる。本市で20 億円あれば、全体育館に設置できる。

 

 もりや市議は、2020 年までの国の制度を活用して、早急に体育館にエアコンを設置することを強く求めました。また、もりや市議は「9 条俳句」問題で、さいたま弁護士会が市に「人権救済を求める」勧告をおこなったことについても質問しました。

9月議会*市民生活委員会 すべての窓口業務を区役所で

市民生活委員会で議案外質問をおこなう神田よしゆき市議

 9月18日、市民生活委員会の議案外質問で、神田よしゆき市議は区役所業務の拡充について質問しました。

 

神田 区役所業務と区長権限の拡充について、すべての窓口業務をおこなえるという点でどのようにとりくまれたのか。もう一点は、区役所業務の拡大を図るため、まず、くらしの道路やスマイルロードの申請工事の実施、都市下水路の整備や管理をできるように検討するべき。

 

 区役所業務・区長権限の拡充については、2012 年度に45 業務、2013 年には区長の予算要求権限、組織編制、人事の発案権を付与した。今後の拡充の方向については、本庁で進めるものと区役所ですすめるものとに分け、協議中である。区役所が自らの権限と責任で区政運営をおこなう、住民の利便性を最優先にサービス向上にとりくみたい。

 

 神田市議は、答弁を踏まえて「基本的にすべての窓口業務を区役所で行える」ようにする点を確認し、区役所業務の拡大を求めました。神田市議はそのほかに、区役所が雇用する臨時職員の処遇改善等について質問しました。

9月議会*文教委員会 尾間木公民館駐車場30台拡張へ

文教委員会で議案外質問をおこなう松村としお市議

 9月18日、文教委員会で松村としお市議が議案外質問をおこないました。松村市議は昨年9 月議会でも尾間木公民館駐車場の拡張を求めました。その際の答弁は「検討」にとどまりましたが、今回の質問で見通しが示されました。

 

松村 尾間木公民館駐車場について、その後の進捗状況は。

 

市教委 今年8 月に駐車場用地を確保した。今後、設計、工事をして整備をすすめるが、仮設で年内の利用をめざして準備を進めている。

 

松村 台数はどれくらいか。

 

市教委 暫定で30 台程度で考えている。

 

また松村市議は、子どもの通学荷物が重すぎることから独自調査もして6 月議会で改善を求めましたが、「教科書は原則持ち帰り」という答弁でした。9 月に文部科学省がこの問題で連絡文書を出したことをふまえ、あらためて質問しました。

 

松村 教科書の一部を学校に置いて帰ることはあり得るか。

 

市教委 教科書は原則持ち帰りだが、家庭学習に影響が出ないものは学校で約束を決めたうえであり得ると考える。

 

 松村市議は現場の判断を尊重するよう念を押しました。

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