政策と活動

南区

ハラスメントの労働相談急増 さいたま地区労働協議会と懇談

懇談に参加する(右から)松村としお、神田よしゆき、金子あきよ、とばめぐみ、たけこし連の各市議

 1 月24 日、党市議団は、さいたま地区労働組合協議会(さいたま地区労)と懇談をおこないました。

 

 さいたま地区労は労働相談員を配置し、労働者や家族からの相談を受けています。懇談では、相談内容の実態をはじめ、職場でのパワーハラスメント(パワハラ)の実態等をうかがいました。相談内容は、セクシャルハラスメント(セクハラ)やいじめがもっとも多く、職種も派遣・運搬・介護・自動車教習所・ホテル業と多種多様です。低いコストで抑えようとする厳しい職場環境のなかで、人間性を否定する言葉や、人権を無視するような処遇が横行している実態を聞きました。また、ハラスメントを受けた労働者は職場に相談できないことが共通しており、このことが問題を長引かせ深刻化させています。

 

 懇談に参加したとば市議は「労働組合の役割をあらためて認識した。党市議団はハラスメントを禁止する法整備を求めている。市議会でもとりあげていきたい」と話しました。

学校給食費の値上げ 新日本婦人の会と懇談

懇談に参加する(右から)とりうみ敏行、金子あきよの両市議

 1 月21 日、党市議団は新日本婦人の会(新婦人)のみなさんとの懇談をおこない、とりうみ敏行、金子あきよの両市議が参加しました。

 

 参加したみなさんから、市が計画している小・中学校給食費の4 月からの引き上げについて、「昨年9 月議会で、私たちの出した請願(消費税増税を理由に給食費を上げないでください)に対して『値上げは考えていない』と答弁しておきながら、4 月からの値上げの計画を発表するなんてとんでもない」という怒りの声が上がりました。とりうみ市議は「今回の値上げによる保護者の負担増の総額は概算で3 億円。さいたま市にそのお金がないわけではない。力を合わせて値上げ計画を撤回させましょう」と発言しました。

 

 その他、大宮駅グランドセントラルステーション(GCS)化構想の推進、市民会館を駅前の再開発ビルに移転させて建て替えるなど、市民のくらしよりも大型開発優先の市政になっている問題、移転後の市民会館おおみやのホール使用料が大幅に引き上げられることで市民の文化活動に大きな影響が出る問題などについても活発に意見を交換しました。

南区のデイサービスが突然の閉鎖 市は責任をはたせ

利用者家族とともに市と交渉する金子あきよ市議

 昨年11 月下旬、南区鹿手袋のデイサービス「ハートランド浦和」から、利用者に対して、突然、明確な説明もないまま「12 月30 日をもって閉鎖する」という通知が届きました。これに驚いて困惑した利用者やご家族から市議団に相談が寄せられました。

 

 市議団は市に対して「①事実経過をきちんと伝えるための説明会の開催②利用者全員の移行先が決まるまで責任を果たすこと、の2 点について法人に強く指導してほしい」と、繰り返し求めました。しかし法人は「廃止届を提出し、職員が退職してしまったため、これ以上のサービス提供はできない」という態度です。

 

 この問題にとりくんでいる金子あきよ市議は「226 人の利用登録者のうち1 割以上の人があらたな介護保険サービスを利用できない状況なのは看過できない(1 月15 日現在)。とくに介護度の重い利用者が通えるデイサービス事業所の確保が大きな課題」と話しています。

 

 市議団として引き続き、介護保険事業者を指導監督するさいたま市の責任も明らかにして、利用者やご家族のみなさんの安心のために力を尽くしていきます。

ジェンダーギャップ指数121位?! 「選択議定書」の採択で女性の権利を前に

(左から)講師の矢澤澄子氏(前さいたま男女共同推進協議会会長)、金子あきよ、とばめぐみの両市議

 「さいたま市女性の活躍を推進する議員連絡会」(超党派女性議員12 名で組織)が12 月17 日、「女性の権利を国際社会に―国連女性差別撤廃条約と選択議定書を学ぶ―」というテーマで研修会を開催し、党市議団からはとばめぐみ、金子あきよの両市議が参加しました。

 

 講師の矢澤澄子氏(前さいたま男女共同推進協議会会長)は、国連で1979年に採択され、日本で1985 年に批准された「女性差別撤廃条約」が男女共同参画を進める力となっているが、具体的な差別の撤廃を進めるためには「選択議定書」を採択し、活用していく必要がある、と語りました。

 

 矢澤氏は折しも研修会当日、日本のジェンダーギャップ指数が121 位と前年の110 位からさらに順位を下げたことにも触れて、「男女の賃金は差別され、『セクハラ罪という罪はない』という大臣の発言が閣議決定されるのが日本の現実。この遅れた現状と解決への道を、とくに若い人たちに伝えていくことが課題となっている」と話しました。

 

 閉会のあいさつに立ったとば市議は、「さいたま市議会の女性議員は2 割、市執行部(局長以上の管理職と特別職)の女性の比率は1 割にも満たない。ぜひここから変えていきましょう」と力強くよびかけました。

身近な要求をかたちに 9 月議会報告会がひらかれる

 11 月8 日、さいたま市民会館うらわにて、党市議団主催の9 月議会報告会が開かれました。

 

 はじめに、9 月議会の特徴について、松村としお市議が報告をおこないました。松村市議は、「消費税10%増税直前の議会だったので、請願審査や代表質問を通じて党市議団が最後まで『市民の生活と生業を壊す消費税増税は反対』とせまった」と報告。また、公共施設のトイレと、コミュニティバスの問題について一定の前進が見られたことについて述べました。

 

9月議会について報告する松村としお市議

 

 次に、代表・一般質問の動画を上映しました。代表質問で消費税問題をとりあげたとりうみ敏行市議は、「市民の切実な要求の実現を阻む国の法律を変える必要がある。市議会で国政問題について質問して、国政と市政の関係を広く市民のみなさんに知ってもらいたい」と話しました。

 

代表質問について報告するとりうみ敏行市議

 

また、一般質問にたった久保みき市議はDV 被害者支援と動物愛護行政について質問し、その他「老後を安心して過ごせる年金制度を実現するために、市として国に声を上げるべきだと年金問題について質問した」と話しました。

 

一般質問について報告する久保みき市議

 

 続いて、神田よしゆき市議より2018 年度決算審査の報告をおこないました。神田市議は「さいたま市の2018 年度決算は、実質収支が約26 億円の黒字で、基金の総額も736 億円と過去最大。過度な行政改革の推進で、市財政に大きな黒字を生み出すことになっている。一方で市民のくらしの現状は、年金等の削減や税負担が重くのしかかり依然厳しいまま。基金を適切に使えば、市民の切実な要望は実現できる」と話しました。

 

決算特別委員会について報告する神田よしゆき市議

 

金子あきよ市議は、はじめて決算委員として審査に参加したことを報告。「決算委員会の審議を通じて、みなさんにとって身近な区役所に財源や権限を移していけば、カーブミラーの設置など身近な要望をもっと実現していけると感じた」と話しました。

 

決算委員として報告する金子あきよ市議

 

 最後に、参加者を4 グループに分けた分散会をおこない、それぞれのグループで市議会についての質問や地域の要望を意見交換しました。参加者からは、台風19 号による水害被害の実態や、公民館やコミュニティバスへの要望、子どもの居場所づくりや学校部活動の実態、大宮駅周辺の大型再開発など多岐にわたる質問や意見が寄せられました。

 

分散会で参加者と意見交換をする久保みき、金子あきよの両市議

 

分散会で参加者と意見交換をおこなう松村としお市議

 

分散会で参加者と意見交換をおこなうとりうみ敏行、たけこし連の両市議

 

感想

◎分散会形式が大変よかったと思います。聞くだけでなく、「見る」「話す」ことも配慮された報告会でした。

◎はじめての参加でしたが、議員と話すなかで疑問や分からないことなどが分かり、よい勉強になりました。

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