政策と活動

市教委が新人教員研修を強行 コロナ禍で2泊3日・300人規模

さいたま市教職員組合新聞

 新型コロナウイルスの過去にない大きな波の真っただなか、市教育委員会は8月22~24日、2泊3日の新人教員研修会を300人規模で実施しました。

 市教職員組合は8月15日、細田眞由美教育長に公開質問状を提出し、「実施の可否を検討したのか」「もし感染したら2学期開始時に児童に感染しかねないという認識はあるのか」「感染が起きたら人員不足をどう補うのか」を質しましたが、8月18日付の市教育委員会の文書回答は「宿泊研修で感染したら、小学校では担任外の教職員が授業を行い、中学校では時間割を入れ替えて対応する」という驚くべき内容でした。市教職員組合は3度にわたり「非集合型」研修への変更や中止を申し入れてきましたが、市教委はこれを無視して強行。その後、この研修に起因したと思われるコロナ感染が発生しています。

 この問題について相談を受けたとばめぐみ市議は「教職員の健康も児童生徒の健康も顧みない市教委のやり方に怒りを禁じえない。議会でとりあげたい」と話しました。

 

沼影市民プールの存続と義務教育学校計画の撤回を

 9月5日、「沼影市民プール存続を求める会」と「武蔵浦和学園義務教育学校を考える連絡会」のみなさんが、沼影市民プールを廃止して義務教育学校を建設する計画について市と懇談をおこない、金子あきよ市議が同席しました。

 

 参加者から「今年の夏、多くの市民が沼影市民プールを訪れた。計画では来年度末までの営業となっているが、プールを残してほしいという要求は大変強い」との発言がありました。都市公園課はレジャープールの今後について、利用者へのアンケート、近隣自治体への聞き取り調査をおこなっているということでしたが、プール代替地の具体案は示されませんでした。

 

 続いて、義務教育学校の計画について参加者から、今後の説明会の予定、通学区域、現在の内谷中学校を小学1~4年生が使用する校舎にする改修工事の内容、沼影新校舎の設備などについて質問が多数出されました。「内谷中学校の建物の改修は予定していない。階段もプールもそのまま」「沼影新校舎にはプールはつくらない方向」などの回答に、子どもに寄り添うことのない姿勢だと参加者から驚きと批判の声があがりました。

 

 金子市議は「義務教育学校では大規模校の解消にはならないことが、いよいよはっきりした。議会質問を通じて計画の撤回を求めたい」と話しました。

 

【桜区】土合公民館にエレベーターを

生涯学習総合センター館長に要望書を手渡す会のみなさんと久保市議(右端)

 8月31日、住みよい桜区をめざす連絡会は、「土合公民館にエレベーター設置を求める要望書」を提出し、生涯学習総合センターと懇談し、久保みき市議が同席しました。

 住みよい桜区をめざす連絡会は、昨年、土合公民館利用者にエレベーターについてのアンケート調査をおこないました。22の回答が寄せられ、そのうち19が設置を求める声でした。自由記述欄には「高齢のため階段の上り下りが限界」など、切実な声が記されていました。懇談では、「エレベーターは高齢者、障がい者のみならず、ベビーカー利用の子育て世代にも必要」「2階の体育室で健常者と障がい者がいっしょにスポーツを楽しむためにも不可欠」などの意見が出されました。

 生涯学習総合センター館長は「市としては、3階に体育室がある施設についてエレベーター設置を進めている。その後については今後考える」と話しました。

 久保市議は「2017年に、市はエレベーターのない公民館すべてに設置可能調査を実施している。設置可能でエレベーターがついていない公民館は現在12館のみ。順次設置するべき」と求めました。

【南区】寄せられた声を区政へ

南区との懇談であいさつする金子市議

 

 さいたま市議団が実施した「くらしと市政についての市民アンケート」へ寄せられた回答のうち、162通が南区在住の方からの返送です。

 8月30日、金子あきよ市議は住民のみなさんとともに、寄せられた要望について南区役所との懇談をおこないました。金子市議らは現地調査や要望された方への聞き取りをおこない、追加資料も作成して懇談にのぞみました。

 懇談のなかで、福祉課や高齢介護課から生活困窮や高齢者介護の相談先など、具体的な施策を紹介されました。交通安全対策、道路の緊急補修などに関する要望は、南区くらし応援室が現地を確認して対応をするということでしたが、参加者からは「要望した交通安全施設(電柱幕や道路表示)の設置に時間がかかりすぎる」との意見も出されました。区は「限られた予算のなかだが、迅速に対応していきたい」との回答でした。交通安全対策のうち横断歩道や信号設置などは管轄する埼玉県警に、歩道橋の修繕などは国道事務所に、それぞれくらし応援室から要望内容を伝えてもらうことになりました。回答を求めて、県警などとの懇談もおこなう予定です。

 金子市議は「区の職員との話し合いで連携がつくれたことは重要。引き続き区民の要望の解決、実現に向けて取り組んでいきたい」と話しました。

浦和大里小の工事現場を視察

視察するとりうみ市議

 8月29日、埼玉土建さいたま南支部ととりうみ敏行市議が、市立浦和大里小学校のトイレ改修工事現場を訪問し、現場責任者と懇談しました。

 埼玉土建さいたま南支部は、建設労働者の仕事確保と労働条件拡充をめざして毎年公共工事現場の視察を党市議団とともに実施しています。浦和大里小学校のトイレ改修工事は、今年6月29日、市内の(株)UDKに発注され、今年10月末の完了予定で進められています。今回の訪問では、とくに建設労働者の社会保険加入促進や、下請け業者への法定福利費の保障、「建退共」貼付状況などをはじめ、現場での労働災害防止などが元請け業者の責任で進められているかなどについて、(株)UDKの現場責任者から回答を頂きました。

 また、現場の労働者にも、職種、年齢、経験年数、賃金などについてアンケート調査を実施しました。とりうみ市議は「建設労働者の権利拡充に向けて、議会でとりあげていきたい」と話しました。

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