政策と活動

当事者がつながって安心を広げよう 不登校問題全国のつどい

全体会で松崎氏の講演を聞く参加者

 8 月31 日、9 月1 日の2 日間、長崎県佐世保市において「登校拒否・不登校問題第24 回全国のつどいin 長崎」が開催され、党市議団からとばめぐみ市議が参加しました。

 

 このつどいは1996 年からスタートし、不登校の子どもの親たち、教職員、研究者等の交流や学習を目的に毎年開催されています。精神科医をはじめ、長崎県内各地の社会福祉協議会や児童相談所職員、メディア関係者が実行委員をつとめ、今年も約400 人が参加しました。

 

 はじめに、松崎運之助氏が「私という宝物ともに生きるまなざし」と題して記念講演をおこないました。1945 年に満州で生まれ、長崎で育ち、夜間中学教師として生徒に寄り添ってきた松崎氏は、子どものときに学校に行けず高齢になってから夜間中学に入学した人たちと不登校の子どもたちとの学びあいの様子を語り、「地位や名誉のためでなく、人間としての勉強をしていこう。できないとき、困ったときに助けを求める勇気、SOS を出せる能力こそ育ててほしい」と強調しました。

 

 不登校・進路・自立・居場所・家庭の役割・引きこもり・非行・医療など、13 のテーマの分科会が開かれ、それぞれのテーマを深めました。

 

 とば市議は「当事者やその家族、専門家が本音で語りあうことで、安心とつながりを感じられる。本市でも不登校で悩んでいる当事者とその家族がいる。今後も議会で不登校問題にとりくんでいきたい」と語りました。

これでいいのか?障害者雇用 さいたま市ソーシャルファームを視察

「わーくはぴねす農園」を視察する(左2人目から)金子あきよ、たけこし連、とばめぐみの各市議

 8 月27 日、今年6 月から事業がはじまったさいたま市ソーシャルファームの「わーくはぴねす農園(岩槻区鹿室)」を党市議団が視察しました。金子あきよ、たけこし連、とばめぐみの各市議が参加しました。

 

 農園には35 棟のビニールハウスが設置され、現在23 棟で17 社の企業に雇用された障害者が働き、ビニールハウス内の整地、水やりなどの作業で野菜の水耕栽培をしています。企業は1棟30 万円(月)でそれぞれのハウスを運営する契約を結び、障害者3 人といっしょに働く農場長1 人を雇用するしくみです。

 

 

障害者支援に関するサポートは運営会社エスプールプラスの社員である農園管理者などがおこないます。農場長には福祉や農業の経験を問わないため、シルバー人材や企業の退職者が雇用されているとのことです。

 

 視察した金子市議は「企業で働きたいという障害者の願いをきちんと実現できるよう職場環境が整えられているか、生活や医療面の支援が働く障害者にとって不利益のないようにおこなわれているのか、不安な点が多い。市がこの事業に対して果たすべき責任を明確にさせ、しっかり責任を果たさせていきたい」と話しました。

子どもの均等割やめよ 市民に寄りそう行政に

懇談に参加する(左から)とりうみ敏行、とばめぐみの両市議

 8 月23 日、さいたま市社会保障推進協議会が市と懇談しました。懇談には、とりうみ敏行、とばめぐみの両市議が同席しました。

 

 国民健康保険課との懇談では、国保税の子どもの均等割をただちに減免するよう求めたことに対して、市は「広く保険料を負担してもらう必要がある。政令市長会で国費の投入を求める意見を出している」と話し、財源を確保できないなかで均等割の廃止はできないと回答しました。同会は、一般会計からの繰入金の継続と増額で、これ以上保険料負担を重くしないよう求めました。

 

 介護保険課とは介護認定の軽度化や特養ホームの空きベッドの問題について、債権回収課とは市税事務所の新体制や滞納相談者の助言者同席などについて懇談をおこないました。

 

 懇談を終えてとりうみ市議は「国保は国の制度であり、財源の半分を国が負担するといってスタートした。均等割は収入のない子どもまでもが対象になっており、子育て世代の負担が重い。市が独自に判断し、市の負担で法定外繰入をすれば減免できる。同時に、国への財源投入を強く求めたい」と話しました。

母と子へ切れ目のない支援のために 世田谷版ネウボラを視察

説明を聞く(右から)金子あきよ、とばめぐみの両市議

 8 月15 日、「さいたま市女性の活躍を推進する議員連絡会」が、世田谷区のネウボラと産後ケアセンターを視察し、金子あきよ、とばめぐみ両市議が参加しました。

 

 世田谷区では、「子どもを生み育てやすいまち」をめざし、フィンランドのとりくみを参考に、妊産婦や子育て家庭を切れ目なく支援するための「世田谷版ネウボラ」を2016年から開始しました。ネウボラチームは、地区担当の保健師や母子保健コーディネーター(助産師・看護師)、子育て応援相談員(社会福祉士、保育士)で構成されています。

 

 人口91 万人の世田谷区では、毎年8000人ほどが出産しますが、ネウボラのスタッフがすべての妊婦と面接をして「せたがや子育て利用券」(額面1 万円分)を手渡します。このチケットは妊婦の心と体のサポート(カウンセリングやアロマセラピー等)をはじめ、産後の親子支援、子育て講座、預かり保育などに利用できます。

 

 

 日本助産師協会に委託した産後ケアセンターは、産後の母親の心身の回復と育児への自信を高めることを目的に、ショートステイやデイケアを実施。複雑で繊細な母親の不安を受け止め、笑顔で育児できるようにしていくことをサポートしています。

 

 

産後ケアセンターのショートステイで宿泊する部屋

 

 視察したとば市議は「ネウボラによって、困ったら相談できる、助けてもらえるという安心感が、母親たちの大きな支えとなっていることが分かった。本市の子育て支援政策にもおおいに生かしていきたい」と話しました。

 

ネウボラとは…フィンランドの言葉で「アドバイスを受ける場所」という意味。女性の妊娠から出産、6 歳までの子育ての期間、子どもの周りに起こる色々な問題に対して一貫した総合的なサービスを提供する子育て支援機関。

緑区 美園南中学校が開校へ

内覧会に参加する松村としお市議

 さいたま市立美園南中学校(緑区)が完成し、8 月10 日に内覧会がおこなわれました。松村としお市議が住民とともに見学しました。

 

 美園地域は市の再開発で人口が急増しています。再開発計画に小・中学校の建設が位置付けられていましたが、市は建設を遅らせてきました。住民運動と党市議団の議会質問で市に早期建設を求めたことで、2015 年に学校建設へ動きはじめたものの、昨年の建設会社の倒産で今春の開校予定がずれてしまいました。

 

 松村市議は「美園南中の児童・保護者のみなさんは美園小・美園中に分かれて1 学期を過ごし、たいへんな苦労をされたと思う。特別支援教室や体育館のエアコン設置など、学ぶ環境を整えるため引き続き力を尽くしたい」と話しています。

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